第24話 ページ25
「似蔵、拙者は晋助の所に行ってくるでござるその間師匠のことを頼むでござるよ」
「あぁ、会合のことかぃ?早めに戻ってきておくれよぉ1人じゃ捌き切れないからねぇ」
「分かったでござるよ、似蔵誰も部屋に入れるなでござるよ」
「元々誰も部屋に入れる気なんてないさぁ」
「師匠の事は見てるから早く行ってきな」
「頼んだでござるよ」バタン
「アンタはもう充分苦しんだこれ以上苦しまなくていい、」
「1人が怖いと泣かなくていい悲しいと泣かなくていいそれらの思いが何処から来るのかこれは何なのか何故涙が出るのかそれが無くした感情だって気づいたんだろ」
「アンタに負の感情は要らない、だからせめて」
「眠っている間だけでも、夢を見ている間だけでもも揺らぐ記憶の中だけでも幸せでいてくれ」
「アンタに絡みつきその僅かな幻の幸せを壊そうとする魂は切ってしまうからねぇ」
「魂なんざに邪魔はさせないよ、全部切ってしまうからねぇ」
「アンタの安眠くらい守れなきゃ弟子とは言えないからねぇ」
「安心して眠ってな・・・師匠」ザシュ
それは似蔵にしか見えない普通とはかけ離れた色、黒や赤、紫、禍々しい色をした『魂』それは今までリナが奪ってきた命。死してなお恨みが強い魂はこうしてリナに絡みつき苦しめる。眠っている間は特に魂は干渉しやすい。これを断ち切れるのは似蔵だけ魂の見える似蔵だけ。万斉のように師匠と呼ばなくてもリナの事は師匠だと思っている。ただそれを表に出さないだけで
35人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:三日月狐 | 作成日時:2018年9月16日 23時