fond.30 ページ30
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ま、飲むよね。
もう記憶なくなるくらい飲みたいよね……。
記憶なくなったことないけど。
2本開け3本目に手をかけていれば
リビングの扉が開いた。
多少酔いの回った頭でフワフワと
生乾きそうな頭を見る。
だからいつも髪がゴワゴワなんだな。
学生時代にちゃんと髪の毛乾かせと何度か怒られた気がするが、棚上げもいいとこだ。
そのまま横に来ればまた少しソファが沈んだ。
「乾かしたほうがいいですよ…」
「そのうち乾く。だいたいお前飲みすぎんなと言ったろ」
「うるさいですねー！そんな飲んでないですよー」
「顔真っ赤だぞ」
ふわっと頬に先生の手の熱を感じた。
少しがさついたその感覚に
時が止まってしまったみたいに
何も考えられなくて
先生の瞳だけが視界に鮮明に写って
静かな空間に心臓の音だけが煩くて…
一瞬がものすごくゆっくり過ぎて行く
「な、なんですか、褒める気になったんですか…っ！」
誤魔化そうと動かした口はどもってしまい
墓穴を掘ることしかできなかった。
「なんだ、褒められ足りなかったか？」
少しだけ意地悪な顔をした先生。
て、手を退けてほしい……
心臓がもうこれ以上早く動けないだろってくらい動いてて、先生に聞こえてしまいそうで目線を逸らすだけで精一杯だった。
ゆっくりと頬の熱が離れればそのまま頭に心地よい重さを感じた。
びっくりしてまた目線を上げれば
当たり前だけど先生の腕が頭にのびている。
さっきよりはよほどマシだが、一度上がってしまった熱はそんなに簡単に下がるわけもなく
未だ煩い鼓動が耳につく。
少しだけ落ち着いた思考に慌てて頭をずらせばそのまま手は肩に落ち
さらにずらせばソファに落ちていくのを
先生は視線で追っていた。
「…暴れんな。褒めてやるから、頭出せ」
なんだ褒めてやるって…！！
そもそも暴れてない。ずれただけだ。
「褒めてくれなくていいですよ！！」
「そう言うな」
ボフッと音がしたんじゃないかと思うくらい思い切り頭を抑えられた。
「これ撫でるじゃなくて、鷲掴みっていうの知ってます？」
「お前が暴れるからだろ」
スッポリと頭を押さえる先生の手は
思ったよりも大きくて
悔しいが、ちょっと安心感があった……。
学生時代の地獄の日々にされていればどれほど癒されただろうと思うとまた多少腹はたった。
「褒めるなら10個くらい褒めてくださいよー。3年分ですからね３年分！！」
ジトっと先生を見ればゲッて顔してた。
いくらなんでもそれはひどいと思います…！！
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くま(プロフ) - なべちゃんさん» 泣かせなくて→残せなくて (2021年9月25日 7時) (
レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - なべちゃんさん» そんなそんな！！ほんとに頂いた感想嬉しくて、絶対無くさないように3枚もスクショ撮っちゃいました🙈❤読み返してくれようとしてたのかなと凄く嬉しかったですよ！！泣かせなくてほんとごめんなさい💦本当に素敵なお言葉ありがとうございました！ (2021年9月25日 7時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん(プロフ) - こちらにコメントしていたとは！逆に申し訳ないです。。😭これからも頑張ってください！ (2021年9月24日 22時) (レス) id: 95e45e91a7 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - なべちゃんさん» 素敵なお言葉を沢山いただいて、大変心苦しいのですが…こちらシリーズ最初になる為、今後読まれる方に最終話のネタバレしてしまう為削除させて頂きます😭スクリーンショットで大事に保管させていただきました！！！本当にごめんなさい😭😭 (2021年9月24日 22時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - なべちゃんさん» コメントありがとうございます😊！そして最後まで読んでいただいてありがとうございました☺とっても嬉しいお言葉を沢山いただいて本当に嬉しいです！！ありがとうございます😊！ (2021年9月24日 22時) (レス) id: 429e4ba01a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くま | 作成日時：2021年6月11日 21時
