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白石side
白石 「通常であればこの左右の頸動脈を通って血液が行くようになってますが、この左頸動脈を遮断しないといけないんです」
妻 「遮断するんですか･･･？」
白石 「遮断すると左脳に血液が行かなくなりますが、左右の脳は繋がっていて右脳から血液を貰えるようになっています。ですか、健太郎くんは生まれつき左右をつなぐ血管、交通動脈がほとんどないんです」
妻 「え･･･？」
白石「これは人によってある事なので問題ありません」
妻 「でも･･･」
白石 「脳はとても繊細です。血液が足りなくなった場合は数分で脳にダメージが生じてしまいます」
夫 「どーにかならないんですか？」
白石「血液を送る血管を一時的に作ります」
妻 「そんなことして大丈夫なんですか？」
白石「簡単な手術ではありませんが、この病院で、最も腕のいい外科医が3人で行います」
あの3人ならきっと助けてくれる
しかもトロントに行ったAがいるもの
藍沢 「15cmで足りるか？」
深海「十分だ」
氷浦 「トリミングよろしく」
藍沢 「フィッシュマースにしといてくれ」
氷浦 「りょーかい」
繋がったバイパスに血液を通した
深海 「綺麗なバイパスだ、シワひとつない」
冴島 「ドップラーで確認しますか？」
藍沢 「その必要は無さそうだ」
氷浦 「完璧だね」
深海 「左頚動脈遮断するよ、ブルドック鉗子」
藍沢 「抜くぞ･･･」
氷浦 「うん」
出血しないようにゆっくりと抜いていく
氷浦 「出血は無いね。血管縫合する」
藍沢 「藤川サポートしてくれ」
藤川「りょーかい、手袋ちょーだい」
出血しなかったから縫合出来た
氷浦 「6.0ナイロンよろしく」
雪村 「はい」
藍沢 「閉じるのはフェローに任せる」
氷浦 「じゃあよろしく。何かあったらすぐ呼んで」
名取 「はい」
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作者名：華 | 作成日時：2018年12月26日 23時
