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七久保さんと関わるようにたったのはこの後。小学校三年生中学年の時です。
「ねぇ、神影さんちょっとこっちに来てくれない?」
私に話しかけてくれる子はいなかったので嬉しくて浮かれて着いていきました。そしたら、七久保さんはポケットからカッターを取り出して私にこう言いました。
「あんたなんかより私の方が可愛いのに、賢いのに何で?何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で」
狂ったように言っていました。そして、自分で自分の腕にカッターを刺して叫びました。
担任や色んな先生、クラスメイトが来てこの状況を見るなり私をばとうしました。
ゴミ、くず、ばか、タヒね。
いろんな言葉を言われました。
父は相変わらず私の事をばとう。居場所は失くなりました。
父の趣味で私はこのメイド服しか着させて貰えず、家から出るたびに周りからはキモいと言われたりしました。
反面教師のような扱いです。
父はそれでも着替えることを許さずパーカーとかを買うとわざと破いたりしました。体操服も破られたりしました。
体操服はそのままで教師から怒られたりニヤニヤされたので体育の時間は外に出てサボるようにしました。
そんな時七久保さんに再度呼び出されてこう言われました。
「ねぇ、これからさ皆の前じゃぶりっ子の真似してよ。」
これが私がぶりっ子をしていた理由。この服を着続けた理由です。
私はぶりっ子をその日から演じきりました。先生からは毎日呼び出されてぼう言をはかれました。
それでも、私はテストの点数だけはトップだったらしく気にくわない存在になりました。
よく先生に言われました。
「皆みたいに普通になりなさい。」
普通。自分にとっては出来る限り普通になろうと努力してました。でも、先生や他人から見たら凄く変わってる子だったのでしょう。
耳も下手に良かったし記憶力も良かったので周りのコショコショ話がはっきりと聞こえてました。凄く辛かったです。他の人に言っても意味がないこの頃からそう思うようになりました。
私には味方がいない。
だから、誰に言っても救ってなんか貰えない。そう思いながら今まで生きてきました。
やがてそんな日々を繰り返してくうちに私と七久保さんは中学に上がりました。中学も小学と変わらない生活でした。
周りからはいじめられてよりぼう力が酷くなっていたぐらいです。
私は高校には行けなかったお金が無かったから。
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小悪魔ちゃん(プロフ) - ありがとうございますありがとうございますありがとうございますありがとうございますありがとうございますありがとうございます(T ^ T) (2020年11月19日 14時) (レス) id: ae22ee5254 (このIDを非表示/違反報告)
ひきねこ - あ、どうしよ感情移入しすぎて涙腺が… よくこんな神ストーリー書くよ青猫さん超尊敬です (2020年7月22日 23時) (レス) id: b9ac26b4ea (このIDを非表示/違反報告)
ふぁる。 - 私も大好きです!(え、きも) (2020年5月30日 9時) (レス) id: 12cef083e5 (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - この話は精神的に殺りにきてる。泣きすぎて死ぬ。やばい。前のコメント長文ですいません。テヘぺl((殴 (2020年4月30日 15時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
疾風-はやて - 時間差コメント失礼します。めっちゃ面白かったー!こういうシリアス系のお話大好きです。できればまた歌い手さんのシリアス系小説出してほしいです。とても面白かったです。こんな素晴らしいお話ありがとうございました。これからも頑張ってください。応援してます!! (2020年4月30日 15時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青猫 | 作成日時:2020年4月9日 21時