相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ6)

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Story 98 ページ6

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マダム・ポンフリーの治療を受けて、保健室から寮へと戻っていると、目の前にプラチナブロンドが現れた。

『…ドラコ』

ド「腰は？」

『ん、治療してもらった』

ド「そうか。少し、話せるか」

『うん、いいよ』

ドラコは私の手を引いて歩く。

今は、彼氏彼女でいられる。

スリザリンとグリフィンドールじゃなくて、ライバル同士じゃなくて…

ド「…僕のこと怒ってるんだろ」

『まぁね。あそこまでロンのこと馬鹿にしなくても良かったじゃん』

ド「気に食わないんだよ、ウィーズリーが」

『ロンがあんたに何したって言うのさ』

ド「実害はない。けど、お前と…」

『何、嫉妬？』

ド「っ…////」

図星のようで、どんどん頬が赤く染っていく。

私の彼氏はほんとに困った人だな…

『あのねぇ…ロンはそーゆーのじゃないよ。しかも、ロンはハーマイオニーが好きなんだから。確かに、ロンとは幼馴染だから一緒にいる時間が長いけど…それでも好きになったのは…ドラコ、でしょ？』

足を止めて、ドラコの背を見つめる。

私はずっとドラコを追ってたんだよ

こんな隠れて恋愛しなくちゃいけなくても、ドラコが好きなんだよ

ド「お前が思ってる以上に、僕は君に依存してる。取られたくないし、離れて欲しくない。お前はそそっかしいし、隙が多いから…何されるか分かんないだろ。あの、ディゴリーの時みたいに…」

細い指で、私の頬をするりと撫でる。

隙があるのは否定できない、

セドリックの時も予想外すぎて抵抗出来なかった。

『ん、ごめん…ッい…！』

ドンッと壁に押し付けられて、首に噛み付かれる。

痛い、なに！？

ド「ッはぁ…ついた」

『ついたって、なに…』

ド「跡」

『なに、してるのさ…っ！？///』

私は首を抑えてドラコを睨む。

バレたらまずいって言ってるじゃん…！

ド「これなら余計な虫が寄ってこないだろ。」

『変な虫ってッ…///バレたらどうするの…！』

ド「僕はバレていいと思ってるって言ってるだろ。」

『お互いの家がダメだって言ってるのに…！！』

どうやって隠せばいいのさ…こんなところにつけて！

ハーマイオニーには確実にバレる…

ド「…今日の試合」

『え？何？』

髪で首元を隠しながらドラコの方を見る。

ド「クラッブが悪かった。言っといた、あいつには」

あぁ、さっきのあれって…