相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ50)

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Story 142＊続編に行きますー！ページ50

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『私の、家族…』

ロンの言う通り、私の名前のラベルが貼られた球の横には、ディオリスの人間の名前がずらりと並んでいた。

私が思わず手を伸ばせば、ハーマイオニーがそれを制止する。

ハー「マユ、触らない方が良いと思うわ。」

『なんで？これは私に関係してるんだよ？』

ネビ「触らないで、マユ」

突然ネビルが言う。

丸い顔が汗で少し光っている。

これ以上のハラハラには耐えられないという表情だ。

それでも、何か知らなきゃいけないことがある気がする。

私はみんなの制止を聞かず、球を手に取った。

暖かい。

何が起こるのかと球をじっと見つめていた時だった。

「よくやった、ディオリス。さあ、こっちを向きたまえ。そうら、ゆっくりとね。そしてそれを私に渡すのだ」

何故だろう。

凄く聞いたことのある声。

振り向きたくない。

振り向いたら、何かが崩れる気がした。

そんなことを思っているうちに、私たちの周りに黒い人影が現れ、右手も左手も進路を断たれた。

『ッ…！』

油断してた…ッ…

フードの裂け目から目をギラつかせ、十数本の光杖先が真っ直ぐ私たちの心臓を狙っている。

「私に渡すのだ、ディオリス」

『あな、たは…』

嫌でも振り向かなきゃならなかった。

きっと、この事実からは逃れられないから。

意を決して振り返れば、そこに立っていたのは…

『ルシウス・マルフォイ…』

何を隠そうこの人は、私の彼氏であるドラコのお父様。

あまりにも酷い現実に、腸(はらわた)がガクンッと落ち込み、吐き気を感じた。

なんで、嘘だ、そんなことあるはずがない

信じたくない

知りたくなかった

ルシ「さあ、予言を私に渡すのだ。ディオリス」

『ッは……ッ…』

最愛の人が、死喰い人の家系だなんて。

ハ「シリウスがどこにいるか知りたいんだ！」

声を発することができない私に代わってハリーが叫ぶ。

そんなハリーに対して、一人の女が笑って言った。

「ちいちゃな赤ん坊が怖いよーって起っきして、夢が本物だと思いまちた」

ロンが微かに身動きするのを、私は感じた。

『何もしないで、まだ、』

「聞いたか？聞いたかい？私らと戦うつもりかね。他の子に指令を出してるよ！」

ルシ「ああ、ベラトリックス、君は私ほどにディオリスを知らないのだ。」

ルシウス・マルフォイが静かに言った。