相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ42)

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Story 134 ページ42

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フ「金曜からのイースター休暇はなにするんだ？」

ひょっこりフレッドが現れる。

あの喧騒の中心にいたはずでは？

その中心にはさっきまで隣にいたはずのジョージが立っていた。

姿あらわし…

『…あぁ、そういえばそうだっけ。特に予定は…あー…うん、どうなんだろ』

あいつ(ドラコ)はデートに誘ってくれるのだろうか。

あんな事件があったんだから流石に懲りてるはず。

フ「もし、暇なら俺たちの部屋に遊びに来いよ。試作品を見せてやる。今回の事でWWWへの注文が殺到してるんだ。」

『暇なら行かせてもらうよ』

そんなことを約束しながら、私はフレッドと二人でしばらく話していた。

＊＊＊

イースター休暇の最初の日は、OWL試験から六週間前となっていた。

ハーマイオニーは一日の大部分を費やして私たちのための学習予定表を作ってくれた。

ハーマイオニーのやる気のありようには毎回恐怖を覚えるよ。

ハー「まぁマユは全く心配してないわ。マユ、は」

残りの二人、主にロンに視線を送るハーマイオニー。

やめたげて…

『…？ハリー、元気ないけどどうしたの？』

今日は妙に静かなハリーに声をかける。

ハ「あぁ、いや、なんでもないよ」

『…嘘。何があったの？』

あまりにも反応が薄い。

顔色も良くないし、笑顔も少ない。

歯切れも悪いし…

ハ「君のお父さんは本当に良い人なんだね」

『え？何？突然…』

ハ「…いや、ふとそう思ったんだ。」

『そ…っか…？』

なんで急にお父様が出てくるんだろう。

ハリーとお父様は確か…クディッチワールドカップが初めてだった気がする。

そんなに面識ないはずなんだけどな…

ハ「スネイプとも仲が良いんだろ？」

『ま、まぁ…仲は悪くない、けど…ねぇ、どうしたのハリー。突然そんなこと聞くなんて本当に何が「聞いただけだよ」聞いただけって…』

これ以上聞くなとでも言いたげな目付きに、私は声が出なくなった。

昨日のスネイプ先生の閉心術の訓練から様子がおかしい。

私のお父様を良い人だと、スネイプ先生と仲が良いとの繋がりがイマイチ分からない。

何処からそう思ったんだろうか。

私は一度もお父様と先生が仲が良いという話はしたことがないし、それを匂わせるような事も言ったことは無い。

…じゃあ、ハリーはなんでそれを知ってるの？

考えれば考えるほど答えに辿り着くことはなかった。