相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ31)

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Story 123 ページ31

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ド「ご、ごめん…ほんとに…悪かった…」

『…私が何も言わなかったら行ってたんだ』

ド「…っ…」

何も言わないってことは肯定ってことね。

関係を改めなきゃならないとか思ってた矢先にこれか。

なるほどね

『この前私から取ったバレッタ返して。』

ド「！それは嫌だ」

『…嫌？そんなこと言える立場だと思ってるの？』

ド「っ…あれは、ダメだ」

何度返せと言っても頑なに返そうとしない。

ここまであれを返さない理由ってなに。

『…はぁ。もういいや。ほら、行けば？あの女と一緒にホグズミード。約束してたんでしょ？私とはしなかった約束を。』

ド「マユ…、」

『私とあんたの価値観って違ったのかもね。私さ、彼女以外の女とデートする男、有り得ないと思ってるんだ。普通に引く。』

ド「っ…マユ、ほんとにごめ『謝ってばっかでさぁ…』っ…！」

『何が悪かったのか正直分かってないでしょ。バレンタインのことを忘れてた私も悪いけど、それ以前に彼女に何も言わずに他の女と出かけようとする神経が分かんない。いつも一緒にいるパグならいいとでも思った？いいわけないでしょ。大体自分がされたら怒るくせに自分はするんだね。』

ド「もう、しないから…許してくれないか、悪気はなかった、ッ…怒らせる気も、全く…」

『しばらく口聞きたくないし目も合わせたくない。』

そう睨むと、私はドラコに背を向けて歩き出す。

ド「ッマユ、待ってくれ、」

嫌だ。

もう知らない。

はなから私を誘う気なんてなかったんでしょ

私とデートする気持ちがなかったんだ。

バレンタインなのに

『あぁ、辛』

頬を伝う温かい水に気付かないふりをし、私はハーマイオニー探しを再開した。