相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ22)

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Story 114 ページ22

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スネ「我輩は君たち二人だけと会うはずだった、しかし、ブラックが…」

スネイプ先生の口元が、お馴染みの嘲笑う笑みを浮かべている。

シリ「私はハリーの名付け親だ。そして、アベルが不在の今、マユの父親の代理でもある。」

スネ「我輩はダンブルドアの命でここに来た。しかし、
ブラック、よかったらどうぞいてくれたまえ。気持ちはわかる…関わっていたいわけだ。」

シリ「何が言いたいんだ？」

二人がどんどんヒートアップしていく。

お父様からは聞いていたけど、この二人は仲が悪い。

ハリーのお父様とも仲が悪かったらしいけど…

私のお父様はそうでもなかったみたい。

話す時は話したし、険悪な仲ではなかったって。

だからスネイプ先生は私に対して優しいのかもしれない。

『あの…お話とは？』

私の言葉に、スネイプ先生が咳払いをする。

スネ「ポッター、校長は来学期に君が閉心術を学ぶことをお望みだ。外部からの侵入に対して心を防衛する魔法だ。世に知られていない分野の魔法だが、非常に役に立つ。」

ハ「どうして僕が学ばないといけないんですか？」

シリ「校長がそうするのが良いとお考えだからだ。一週間に一度個人教授を受ける。しかし、何をしているかは誰にも言うな。特に、ドローレス・アンブリッジには。わかったな？」

ハ「はい」

私は何故ここに呼ばれたんだろう。

ハリーがその閉心術を受けなきゃいけないことは分かったけど、私が呼ばれた理由が分からない。

証人としてってこと？

スネ「ディオリス」

『は、はい』

スネ「君には別の話がある」

別の話？

え、私何か授業でやらかした？

でも、ミスしたことあったっけ…

スネ「声を大にしては言えぬ。こちらに来い」

スネイプ先生の方へ行こうと椅子を立とうとすると、シリウスに制止される。

シリ「声を大にして言えないこと？マユに何を言うつもりだ」

スネ「声を大にして言えないことを言うだけだ。黙っていろ。我輩はかなり急いでいるんだがね、ブラック。君と違って際限なく暇なわけではない。」

スネイプ先生はシリウスをせせら笑い、私の方を向く。

早くしろとでも言いたげに。

ごめんなさい…

私はシリウスを押し切り、スネイプ先生の元へ移動する。

『なんでしょう…？』

スネ「君は、マルフォイの小僧と付き合っているな」

『ﾋｭｯ…』

あまりにも予想外の言葉に息が詰まった。