相反恋愛 Ⅲ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ17)

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Story 109 ページ17

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波乱の一日が終わり、次の日の朝…クリスマス。

目を覚ました私は、ベッドの脚下にプレゼントの山を見つけた。

『こんなに来るとは…』

贈り主の名前を見れば、お母様とお父様から、シリウス、ルーピンさん、トンクスさん、ムーディさん、モリーさんとアーサーさん、お兄様、そしてハーマイオニー、ロン、ハリー。

勿論私もみんなに贈り物をした。

『ん…これは…』

プレゼントの山に隠れていた高級そうな紙で包装された長方形の箱。

贈り主は…書いていない。

何が入っているのかとても気になるけど、とりあえずみんなからのプレゼントを開けることにした。

シリウスとルーピンさんからは実践的防衛術の闇の魔術に対するその使用法という素晴らしい全集を貰った。

トンクスさんからは可愛らしい、ウェルフィに似たフクロウのぬいぐるみ。

ロンからは巨大な箱入りの百味ビーンズを。

ハーマイオニーからは手帳を。

メッセージカードには”マルフォイとの記念日くらい書いておきなさい”だそうだ。

めちゃくちゃいじってくるよね。

ハリーからは綺麗な紫色のパンジーのバレッタを貰った。

ハリーの割にはオシャレな物をくれたものだ。

両親からは余所行き用の淡い色のワンピース。

ウィーズリー夫妻からは手編みのセーターとミンスパイを頂いた。

そして、最後に残った贈り主不明の箱。

『…誰なんだろ』

丁寧に包装を解き、中身を確認する。

すると、綺麗なジュエリーボックスが姿を現した。

『綺麗…』

ガラス細工のようでとても細かい装飾が施されている。

こんな良いもの誰が…

と、ジュエリーボックスを持ち上げた時、はらりとカードが落ちる。

ん、なんか書いてある

Merry X'mas
君にピッタリだろう
P.S カードとプレゼント、届いた。

『ふっ…なぁんだ…』

メッセージカードを手に持ちながら、ウェルフィの顎下を撫でる。

『ちゃんと届けてくれたんだね、ありがと』

きっと、このプレゼントもその時ウェルフィに持たせたんだろう。

ウェルフィの籠におやつを入れてやると、嬉しそうに食べ始めた。

君にピッタリ…ね

『ふふっ…』

私はドラコにシルバーのネクタイピンを贈った。

気に入ってくれると良いな…

私は緩む口元を隠しながら部屋を後にした。