検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:57,908 hit

第四十九話 ページ5







杏「俺の継子になるといい!!面倒見てやろう!!」





『論点がズレすぎなんだよお前は!!』





炭「そしてどこを見てるんですか!!」





杏「麻友が言ったことも一つの説だと思って心に留めておくんだ。もう一つの説として、炎の呼吸は歴史が長い。炎と水の剣士は、どの時代でも必ず柱に入っていた。炎、水、風、岩、雷が基本の呼吸だ。他の呼吸はそれらから枝分かれしてできたもの。さっき君も言っていたが、雨の呼吸は水から派生している。」





そのまま私の腰を抱く。





『……公共の場だということを忘れていないか。』





何故だろう。こうされることに慣れてしまった自分がいる。





恥じらいというものが無くなってきた。





杏「溝口少年!君の刀は何色だ!」





『誰だそれは』





炭「俺は竈門ですよ!色は黒です…」





杏「黒刀か!それはキツイな!!はっはははは!!」





炭「キツイんですかね…」





杏「黒刀の剣士が柱になったところを見たことがない。さらに、どの系統を極めれば良いのか分からないと聞く。」





煉獄の言葉を聞いて、竈門が少ししょげてしまった。





『お前は口が減らんやつだな!!竈門気にするな。黒刀だからと言って悪いことはないさ。まだお前は若い。これから自分にあった呼吸を極めれば良い。私や煉獄は生まれながらに決まった呼吸だったが、お前は選べるということだ。誇りに思え。』





炭「麻友さん…」





そう目を丸くさせる竈門の頭を撫でてやれば、勢いよく煉獄に掴まれる。





杏「他の男を撫でるな!!」





『お前が落ち込ませたのだろうが!!』





杏「うむ!!それは間違いないな!!」





『隊士に優しくしろ!!』





杏「一理ある!!よし、俺の所で鍛えてあげよう!!もう安心だ!!」





炭「い、いや!!そしてどこを見てるんですか!!」





『このあんぽんたんが…』





まぁ、こんな奴でも隊士を思う気持ちはある。





少々ズレてはいるが、不器用なだけだ。





私は煉獄の肩に寄りかかった。





杏「ん、どうした?疲れたか?」





『…いや、こうしたかっただけだ。』





杏「!愛い!!いくらでもするといい!!」





炭「麻友さんから幸せな匂いがします!!」





杏「そうか!!」





『やめてくれ…///』





雰囲気というものを分からん男だと苦労する…





杏「この任務が終わったら、ちゃんと逢引をしよう。」





『…!あぁ、そうだな。』





そんな私たちとは裏腹に、空は少しづつ曇りだしていた。

第五十話→←第四十八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
268人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 炎柱
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

真季 - 続編おめでとうございます。引き続き楽しみにお待ちしてます。 (2021年10月7日 23時) (レス) id: ac0ba7e69a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:かふぇらて | 作成日時:2021年10月7日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。