【高杉真宙】モノクロに光れ。 (ページ4)

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第4話ページ4

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Mahiro side

赤城を後ろに乗せて
学校へ向かう。

いつもは感じられない温もり。

何か話しかけろ〜と心の中で
思ってても、言葉は出てこなくて

結局一言も話さないまま
学校についてしまった。

『はい、着いたよ』

俺が言うとそれを合図に
小さい声で“よいしょ”といいながら
チャリから降りた。

｢ありがとう｣

そう俯きながら耳を赤くして
言う赤城が可愛すぎた。

『いやいや、そりゃ俺が元は悪いから(笑)
でもまぁ、こんな可愛い子と仲良くなれて
俺超嬉しいわー！…なんちゃって(笑)』

なんて俺がふざけて言うと

｢あ…｣

赤城は少し困った表情をして
絶対引かれたと思った。
もう完全にテンション下がった俺。

『あはは…じゃあ、俺C組だから。』

俺今かなり笑顔引きつってるだろうな〜
なんて自分で思いながら

『またな。』

そう言い残してその場から逃げようとした。

でも赤城は一瞬のスキを
俺に与えようともせず

｢私も…
私も高杉君と仲良くなれて
嬉しかった。｣

俺の事を好きにさせていく。

『またね。』

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でも、そんな事を言う赤城の目は
どこか寂しそうだった。