【高杉真宙】モノクロに光れ。 (ページ24)

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第22話ページ24

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Mahiro side

｢俺達付き合う事になりました！｣

俺とAの目の前で

照れくさそうに言う2人。

そんなに驚く事ではなくて、

もう分かっていたって感じだった。

『へぇー、そうなんだ。おめでと。』

リアクションの薄い俺達を見た

かなとは、少し不満そう。

でも、それをよく思わない人もいるわけで、

結構大きめの声で言ったかなとに

女子達の視線が釘付けになった。

｢えぇ、えみかちゃんとかなと君が？
あんな女のどこがいいのかな(笑)｣

かなともかなりモテる。

だから、女子達がコソコソ言い始めた。

それ以外にも、

｢えぇ、そしたら自動的にAちゃんと
真宙君がくっつくんじゃない？｣

と言ってる人もいた。

まぁ、俺は確かにそれを望んでいる。

でもAはそれを望んでいない。

所詮は俺らは友達以上恋人未満。

そんな関係が少しもどかしかった。

｢…俺は！俺は、えみかちゃんが
好きだから。お前らには興味無いんだよ！
えみかちゃん泣かせるんじゃねえよ！｣

俺が1人で妄想していたら、

かなとがクラスの人達にそう叫んだ。

かなとが怒るのはかなり珍しかった。

｢かなと君かっこいい！｣

Aはそう言いながら拍手していた。

えみかもそれを聞いて少し恥ずかしそうに

でも嬉しそうにしていた。