【高杉真宙】モノクロに光れ。 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:22,624 hit

第2話ページ2

.

.

Your side

ボーッとしているだけで
変わっていく景色。

前を見ると大きい背中があって、
それを見て気を取り戻した。

そう、私はその大きい背中の彼に
“一目惚れ”をした。

こんな気持ちは初めてで、
恥ずかしながら初恋だったりもする。

｢はい、着いたよ｣

そう言われ、自転車から降りた。

『ありがとう』

そうお礼を言い頭を下げると、高杉君は

一瞬で

｢いやいや、そりゃ俺が元は悪いから(笑)
でもまぁ、こんな可愛い子と仲良くなれて
俺超嬉しいわー！…なんちゃって(笑)｣

私を好きにさせていく。

『あ…』

緊張して言葉が詰まる。

｢あはは…じゃあ、俺C組だから。｣

引きつった笑顔を浮かべた。

あーもっと面白い事言えなかったわけ？！
と自分を攻めていると

｢またな。｣

“またな”なんて言われると期待しちゃう

こんな私がまた高杉君と会っていいって事？

高杉君にとっては社交辞令かもしれない

でも

だから

『私も…
私も高杉君と仲良くなれて
嬉しかった。』

こんなチャンス逃せないよ。

.

.

『またね。』