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第10話 ページ10

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Your side



事態が唐突過ぎて唖然とする私を目の前に



「はぁ?こんな生意気な奴と何で仲良くしないといけないの?」




香田美森は言う




「あなたと入れ替えてもいいのよ?」



麻生南が冷たく刺さる言葉を言い放つ

すると香田美森は人間が変わったように




「私香田美森。よろしくね!みもりんってよんで!」




「嘘⋯つかなくてもいいのよ?」



私はつい口に出してしまった

急いで3人の方を向くと

超難解事件の謎が解けた探偵のように

大倉陸は口角をあげて首を縦に振っていた




みもりんは引きつった笑顔を浮かべ


「ん?なになに?」


と聞いてきた。


「いや、何でもないわ。よろしくね」



そして私はなぜかこの人達と一緒にいることになって

とりあえず敬語は使うなって事と皆の事は下の名前を呼び捨てにしろと言われた



「じゃあさ、今日Aの歓迎会的なのしようよ!」



飴をくわえた玲奈が言う




「じゃあ、私の家でやりましょ」



私が口を挟む隙間などないくらい

パッパと決まっていった




「ちょっと来てもらえる?」



ボーッとしていた私の手を引っ張ったのは陸だった



大体予想はついていた

そして生徒会室に連れ込まれた




「嘘を見破ることが出来るんだね」



陸には嘘は通用しないと思って全部言った




「私は昔から何故か人の嘘が分かってしまうの。それが嫌で悪口も聞こえてくるしだからヘッドホンをしてるの」



陸はとても楽しそうにしている

今度は陸からの質問攻めされた。




「ふーん。皆には言わないの?」




「うん。皆に言ったら気味悪がられるから」




「じゃあ何で俺に?」




「陸には嘘は通用しないから」




「そんな能力もあるの?(笑)」




「それは直感」




「まぁ南と夏樹もいずれは気づくよ」



そんな事は知っているわ

あの2人にも嘘は通用しない

でもまだ聞かれるまで私は答えないのよ

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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時

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