第1話 ページ1
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Takuto side
「よろしくお願いします」
後ろで束ねられた髪の毛が揺れる
その声で我に返った
よろしくって何だよ、“あの人”誰?
「タクト、この子は今日から転校してきたプラチナ枠のAよ」
状況を把握出来ていない俺に南が言ってきた
「あぁ、俺はタクト。よろしくな!」
俺は笑顔でそう言った
それなのに君は俺が自己紹介し終えた瞬間
ヘッドホンをした
『なんだコイツ?』と苛立ってしまった
「全然笑わないね」
小声で美森が言う
「クールビューティ俺嫌いじゃない」
おふざけ半分で波留は言う
そんな他愛もない会話をしていた矢先
「はぁ。」
どこからか溜め息が聞こえた
「じゃあ私用事あるので」
そう言い残し“あの人”は出て行った
「感じ悪っ!」
美森は嫌いなタイプだろうな(笑)
「面白い子が来たわね」
南は鼻で笑いながら言った。
南は今相当機嫌がいいだろう
「何かを持っている」
今まで黙っていた陸が言った
陸の言う事は当たるから怖いんだよな(笑)
気づいたら時間になっていたから
皆それぞれの教室に戻る事にした
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作者名:いっけー | 作成日時:2016年8月19日 18時