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再度ペコリと頭を下げたオレに「どうぞごゆっくり」と微笑んで一階へとおばさんは降りて行った。

湊がケーキとグラスに入った氷入りの良く冷えた牛乳とガムシロップをオレの前に置いてくれた。おばさんはいつもオレの好きな牛乳を出してくれる。ちなみに湊のはオレンジジュース。

「いただきまーす」

ふたりで食べながら湊は牛乳を飲むオレを見ている。

「Aさぁ、いつも美味しそうに牛乳飲んでるよね? しかもそれ結構ガムシロ入れてるし」

「甘くて美味しいよ、もちろんそのままでも好きだけど。飲む?」

オレがグラスを差し出すと、湊は恐る恐る受け取ってストローでくるくるとかき混ぜている。氷がカランカランと涼しげな音を出している。


「なぁ。これ、すっげぇ甘そうなんだけど」

「うん、でも美味しいから絶対。飲んでみ?」

「んー」

戸惑いつつも、やがて意を決したように一口飲んだ湊はパッと表情を輝かせてオレを見た。

「うまっ! 甘いけど美味しいじゃん!」

「ふふん、だろだろー?」

そんな湊に得意気に笑って胸を張るオレ。
湊は気に入ったのか、そのままゴクゴク飲んでる。

「あ、ちょっと! 何やってんの、オレの分が無くなるじゃんっ」

「まぁまぁ。また貰って来るから。あ、オレのオレンジ飲んで良いよー?」

「言われんでも貰うわっ」

軽く言い合って、湊が差し出したオレンジジュースを受け取りゴクゴクと飲んでみた。これってどこにでもある定番だけど、やっぱり美味しいよね。

ケーキも美味しくて、おかわりさせて貰う事にした。
湊がトレーに乗せて持ってきた飲み物は、ふたつとも氷入りの牛乳で思わず吹き出してしまった。

「何だよー湊。めっちゃ気に入ってんじゃん! 真似しちゃってさっ」

「だって美味しいし。別に良いじゃん。 ……生意気言うと、もう数学教えないよ?」

「わ、それは困る! ってか、そういう事言うなよズルいよ! 数学出されたらオレ何も言えなくなんじゃんっ」

「狡くないから。当然だから」

「うっわ、性格悪ぅ。
湊のこんな本性知ったら全校の女子は幻滅すんだろうなー」

「別に良いよ、バラしても。
勝手に見た目で王子様扱いされてて(むし)ろ迷惑だしねー」





「……バラさないよ」

小さな声で呟いたオレの声は湊には届かなかったみたいだけど、それで良かった。


だってさぁ。
湊の本性(って言うほどの物でもないけど)こんなの知ってるのはオレだけで良いよ。
つまんない独占欲かも知んないけどさ。

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みるくプリン(プロフ) - 星野夜空さん» わぁぁ、ありがとうございます!合作されてるんですね。楽しそうだしやってみたいんですけどマイペースな私は無理そうで手を出せないでいます(笑)のんびり更新ですが頑張りますねっ^^* (2019年12月27日 18時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
星野夜空(プロフ) - 学生もの大好きなので、俺得でした。更新頑張ってください。ぼくも個人でも書いてみようかな?と考えていても、中々ペン?が進まずに合作にしか頼られなかったんです。ボクは、兄弟物ばかり書いています←個人的に書きやすい (2019年12月27日 17時) (レス) id: d8b98ac4bc (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - ネコさん» ありがとうございます!のんびり更新ですが頑張りますねっ(*^^*) (2019年12月19日 20時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - 面白いですっ!更新頑張ってくださいっ!応援してます! (2019年12月19日 20時) (レス) id: d9ca8b4073 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるくプリン | 作成日時:2019年11月3日 18時

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