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Another Side ページ7

「…………つくえいちめんのおしごとめう〜〜……」


ううう、と唸りながら辛うじて空いている机の隙間に額を押し付ける。
言葉通り、机いっぱいに広げられた書類の山に匙を投げたい気持ちが溢れそうだ。


「絶対これ外交官の仕事やないやろ……」


散らばった書類に書かれているのは、各地から集まった『腕利き』の傭兵の情報。
我らの総統閣下が出した依頼書には莫大な数の受注者が出た。依頼書に書かれていた手順通り城に来た順から面接をしとるけど……あの総督のお眼鏡に叶った人物は今のところ0。全員一次試験である俺との面接でUターンだ。


「マーンちゃん、お届け物やで〜」


軽やかなノックと共に人影が入ってくる。……窓から。
緑のフード目深にかぶったその人物は、よいしょっと軽やかに室内へと身を踊らせた。


「ゾムゥ〜〜……」


いつもなら小言の1つでも言うとこやけど、疲れきってどろどろに溶けたような脳みそじゃ言うことを聞かん。

そんな俺を横目で見ながら、山のように積み重なった書類に顔を顰めるゾム。


「うわぁ書類の量キモ……お疲れやな〜。そんなマンちゃんに、ゾムニキからお届け物やで」


瞬間、にたぁと笑うゾムに嫌な予感が背筋をかける。ゴソゴソとゾムが取り出したのは1枚の便箋。


あ、これ俺死んだんちゃう?



「追加の書類やで、マンちゃん♡」


「もういっそ殺して!!!!!」


ヒハハハハハとそれはそれは楽しそうに笑うゾムから便箋をひったくりやけくそ気味に封を破る。

くそう覚えてろよ緑の殺戮屋め……。

ゾムへのヘイトを溜めながら心の中で毒づいてやる。ええいままよ!と便箋に手を突っ込めば、入っていた書類は幸いにも1枚だけだった。


「あ、良かった1枚だけなら何とかなりそ……ん?」


ホッとするのも束の間、広げた書類に眉を顰める。


「どしたん」


「いやこれ傭兵募集の書類なんやけど。この子……」


ひらりと後ろのゾムに書類を見せる。




「……どっからどう見ても、女の子やんな?」



*

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ゆう - 返信ありがとうございます!そうなんですね!なんかかっこいい…!! (2020年2月10日 7時) (レス) id: 9aa71b1239 (このIDを非表示/違反報告)
悠栞@ゼリー(プロフ) - ゆうさん» 一応「見つけてこい」と「貴方がそれを望むなら」的なことを直訳で言ってもらってます…!翻訳アプリ頼りなので文法的な間違いはおそらくあるかと思われます。゚(゚´▽`゚)゚。 (2020年2月9日 22時) (レス) id: 998f9539b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 小さなお返しの最後の方のロシア語って[...夕食でまた]とかの夕食でまたのところを言っているんですか?((伝わらなかったらすみません (2020年2月9日 22時) (レス) id: 9aa71b1239 (このIDを非表示/違反報告)
悠栞@ゼリー(プロフ) - リズム天国さん» ご返信遅くなり大変申し訳ないです……!ありがとうございます! (2019年6月8日 9時) (レス) id: 5f4004635c (このIDを非表示/違反報告)
リズム天国 - 面白い (2019年4月8日 23時) (レス) id: 1e030985a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠栞@ゼリー | 作成日時:2018年1月14日 1時

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