誘拐犯のおにいさんとボク 赤

４． ページ4

緑 side







目立った傷も殴られた後も




何も無かった、逆にチビは賢かった







.






赤「...ん、ん」





緑「貸して、痛くないか？」





赤「...ｺｸ」








ご飯はちょっとしか食べんかったけど





ちゃんとゴミはゴミ箱に捨てて





お風呂も、洗えないところもあったけどほとんど洗えてた





.





緑「朝には、ちゃんと警察に行くで」





赤「...いきたくない」





緑「なんでや？」






赤「....のんちゃん」








のんちゃん...？





お母さんのことか？まぁ、警察行かんと



このままやったら俺捕まってまう




.






緑「よし、寝るぞ」





赤「....ｺｸ」








風呂からあがり、髪の毛を乾かせて




布団に入って電気を消して







俺は、携帯ゲームを始めた






赤「....ｸｽﾞｯ..泣」






イヤホン越しに泣き声が聞こえる。





いい所やけど



セーブしてイヤホンを取った






.







緑「まだ寝てなかったんか？」






赤「....ごめん、なさい」






緑「寝れんの？さては、ままとぱぱ恋しなったんやろ」








ブッサイクな顔で泣いて



こっちを見つめながら謝り続けるチビ





.






緑「わかった、わかったぎゅして寝よ」









そして数分後



小さくスースーと聞こえる寝息






.






緑「おやすみ」

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