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十三話 人生万事塞翁が虎 ページ14

太宰は、Aの膝の上で静かに眠る敦をチラッと見た。


倉庫で言っていた敦の弱音を思い出す。



_______________________


「こんな奴がどこで野垂れ死んだって_____
いや、いっそ喰われて死んだほうが______」

_______________________




そして太宰は、ある人物の言葉を思い出し、頭の中で反芻した。




「うちの社員にする」




太宰がそう言った瞬間、そこにいた全員がそれぞれ違う表情を映す。

そして、個性豊か故に中々揃わない面々が、声を揃えて叫んだ。




「はあああああ!?」







·








これが事の始まり____



怪奇ひしめくこの街で


変人揃いの探偵社で


これより始まる怪奇譚





これが先触れ


前兆し__________








·








·









《中島敦_____能力名【月下獣】》

十四話 或る爆弾→←十二話 人生万事塞翁が虎



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作者名:ark | 作成日時:2021年1月4日 18時

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