6.稽古場にて ページ8
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荒木「何話してるの??」
もっくんと会話していると横側からひょこっと現れた荒木さんが声をかけてきた
「あ、荒木さん…この前樟太郎がもっくんと呑みたいって話をしてたよ〜って話をしたら私も含めて行こ!って言ってくるんですよ…」
太田「麻央ちゃんと樟と呑むの好きなんだから仕方なく無い?」
荒木「その面白そうなの俺も参加したいんだけど…?」
太田「あらやんも!いいねぇじゃSpiさんも横田くんとつばさも呼んでみんなで飲みましょうよ!」
「え待って待って。私まだ許可してないんですけど」
荒木「いいねぇ親睦会も含めてやろうかぁ…あ、なんなら幕末組&みほとせみたいな感じでどう??」
太田「おー!さすがあらやん。じゃあ日程決めるために明日みんなに聞いてみますねー!」
もっくんが犬のように出口に向かっていくのを私と荒木さんは見送るようにして見ていた
呑みは嫌いなわけじゃないけど稽古が多い期間はあんまり飲んでいたくないのが事実
呑みの場に行ったら私は結構飲まされる事が多いからそれで次の日に支障を来たしちゃうことも何回かあってそれが嫌だ
荒木「……嫌なら俺が麻央ちゃんの分も呑むから言ってね?」
「え……?」
荒木「あ、嫌ほら…麻央ちゃんまだ若いしこれからの仕事のこととか考えたらこんな大きな仕事がある時に呑みとかしたくないだろうなって思ってさ」
「……」
荒木「こうゆう時は大人に任せとけばいいんだよ、じゃあまた明日ね」
頭をポンポンと撫でるように去って行く荒木さんの背中を見て私は思わず地面に蹲る
荒木さんは確かに私より何歳も上で業界でも先輩でお仕事は今回が初だけどこんなに大人の余裕?というものを感じて意識した
「荒木さん……やば…」
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やとはやと - すごく面白いです!続きが気になります((o(´∀`)o))ワクワク (2019年2月15日 18時) (レス) id: 8a3d8e2bd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さよ | 作成日時:2019年2月14日 23時