最強二人組 ーThe secondー 【音駒】

▲不思議,38 ページ16

▲不思議



バレー部に入った後も
研磨のプレーを観てると

なんだかこちらも楽しくなってくる

研磨の周りには
楽しいが溢れているような気がした

ある日、黒尾さんに話しかけられた



黒「お前がAかぁ〜！
　 いつも研磨がお世話になってるなー」


『ん、？』


黒「俺は黒尾鉄朗ー！
　 人の名前はちゃんと覚えろよ〜？』



ニヤケ顔で俺の髪をぐちゃぐちゃにされる

第一印象は黒い
大黒柱のようなドシッとした黒さだった



黒「ちょっくら研磨の事について話そうと思って
　 研磨はさー、人見知りだから人に話しかける事なんて無かったんだよ」


『知ってます、
　ちなみに黒尾さんの方が
　人見知りが凄かったのも知ってますよ、』


黒「そんな事まで話してんのかよ、
　 まあいい、だからさこんな事は始めてだから
　 面倒見てやってくれ」


『えっはい、？』




親御さんかよなんて思ったのは気にしない

それから登校する時には
黒尾さんがついてきて

黒尾さんだとリズム悪いから
クロ呼びになったり
他の先輩の名前とか研磨に影響されて
結構似ているとこが多い

1日の中で一番一緒に行動している
だからこそ研磨と似たところは
少し以上にある

だけど、それが嫌になったことはなくて
むしろ心地良い



『俺ってそんなに、吸収力いいの、？』


孤「じゃないと、合宿呼ばれてない」


『そっかあー、
　春高予選終えたらまた合宿だよ』


孤「まだ先」


『時間の流れは早いから、、研磨、』



目線がこちらに向く



『烏野のシンクロ攻撃やりたい』


孤「そうだね、やろうか
　 烏野をびっくりさせたいよね、」


『楽しそ、』


黒「お前らさん、県大突然絶対みたいに言ってるけど
　 絶対突破できる訳じゃないからな？」



さっきまで日向と一緒にいたクロが
こっちに来て俺の隣で座る



『何弱気になってんの、
　行くんでしょ？春高？』


黒「そ、そうだけどぉ！！」


『春高で、烏野に見せるの
　無意識は恐ろしいってこと、楽しみ』


孤「Aの方が、今は不思議だよ、」


『そんなこと無いよ、』
　

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