理論11 ページ13
「ご、めん、天馬…ごめんね、本当に…ごめん…」
「A姉何言って…」
頭が回らない。
「天馬にだけ、辛い思いさせて、ごめん、自分だけ、楽して生きて、ごめん、私は…っ！」
天馬が勢いを付けて私に抱き付いた。
「天馬…？」
「そんなこと言うなよ…」
天馬の瞳は少しだけ潤んでいて、泣いてしまうかと思った。
「ごめんとか、じゃ無ぇよ…楽して生きてる？そんな訳無ぇじゃねぇか…だってA姉は…」
そこには続く言葉があった。
確かにあったんだ。
でも、私は聞きたくなかった。
だって分かってたから。
その言葉を聞けば私はそれにすがってしまう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
天馬の言葉を無視して走って十数分。
全速力で走ると少しだけ息が切れてくる。
いつもならば、この位なんて事ないのだが、今は呼吸がしづらかった。
何も考えずに走ったせいで、ここがどこかも分からない。
ただ、雨が降り始めて、木の下で座り込んだ。
最悪。
なにしてんだろ、私。
弱っわいなぁ。
「あれ？Aちゃん？」
嫌な予感がした。
今の声、幻聴であってくれないかな、なんて。
「なにしてるんスか？こんなことで」
「、勘久郎さん…」
泣きそうになった。
なんでこの人は今来るんだ。
「もう天馬君とは話したっスか？」
「…しました」
「そんな仏頂面せずに〜、で、どうっスか？」
「…どうって、何がですか」
ニコニコと笑顔を絶さない勘久郎さんに質問を返す。
「ちゃんと向き合えたっスか？天馬君と」
なんなんだよ、この人は。
なんでこんなに私の脆い所を突いてくるんだ。
なにも、言い返せない。
「…そうっスか、じゃ、取り敢えず行きましょか」
「…どこに？」
「どこって…水度坂病院スよ？女の子を雨の中一人にはできないスからねぇ」
拒む理由も無かったが、頷きたくは無かった。
ただ、それは無言の肯定として取られたらしく、勘久郎さんは私の手を引っ張っていった。
続く (更新停止中)
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水麟 - おりんさん» 私も書いててしんどいんです〜(泣)頑張ります！ありがとうございます！ (2019年6月10日 20時) (
レス) id: 65c8c71a9b (このIDを非表示/違反報告)
おりん - え、普通にしんどくないですかね？うん、しんどいと思います！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年6月6日 18時) (レス) id: d5e18da3d9 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - 絶滅危惧種のループタイさん» 多いっ！(笑)ありがとうございます！頑張ります！ (2019年6月1日 19時) (レス) id: 65c8c71a9b (このIDを非表示/違反報告)
絶滅危惧種のループタイ(プロフ) - え、、待って... しんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどいしんどい((ｺﾞﾎﾝ.....失礼しました。とても面白いです！！更新頑張ってください！！ (2019年5月27日 23時) (レス) id: cf9c619e41 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - ありがとうございます！頑張ります！ (2019年5月25日 15時) (レス) id: 9a47a70158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水麟 | 作成日時：2019年5月13日 19時
