8/15 PM5:55 祠ー燕の子安貝 ページ44
急に走り出した次元に
快斗は少し遅れて状況を把握して、次元の後を追った
快斗「ッ!」
快斗の瞳に写るAはまるで散歩をするかのように壁の側面をフラフラと歩いていた
……と、何かをつけたのか そっと壁の方へ手を伸ばすA
A「……ん?」
次元「A!!」
A「へ? ……って、うわぁ!?」
Aが壁に手をのばすと、その指先が触れる寸前に次元が押し倒すようにAを抱き留める
A「じ、じ、じ 次元!?
積極的なのは う、嬉しいけど快斗君が見てる…」
次元「こんの…… 馬鹿タレ!!」
「ヒッ」と首を竦めると、Aは何が悪いのかわからずに不安げに次元を見つめた
次元「お前は…… 本当に…」
奥歯を噛み締めるように一言一言を溢すと、次元はAを抱き締める指に力を込めた
A「ッッ」
捕まれた腕に痛みが走り、Aが顔を歪める
と、
その時 次元の目の前が急に真っ白い布に覆われたのだった
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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時