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8/15 AM12:15 地主神社 ページ4

快斗「おいおい、こんなんが御利益あるってか?」



小さな御守りを見上げながら、不満気に快斗はそう呟く




青子「もう、快斗ったら!!

知らないの?信じるものは救われるんだよ?」



快斗「……それ、何か違うだろ…」




げんなりした表情の快斗を他所に、青子は雑誌を片手にキョロキョロと周りを見回す




快斗「おい、何探してんだ?」




青子「『恋占いの石』って言うのがあってね…

それを探してるんだけど……」




快斗「恋占いの石ぃ!?

なんだ、それ
石が占ってくれるって言うのか?」




青子「快斗知らないの?

目を閉じてね、石と石の間を歩いて無事にたどり着いたら恋愛成就するって有名なんだよ!」




快斗「はぁ?

そんな、非科学的なもん 誰が……」






快斗がそう言う中、それを遮るように大きな叫び声が近くから聞こえてきた






A「キャーーー!!!!!!

着いた!着いたよ、次元!!」







快斗「こ、この声は……」




まさかと思いながら、流れる冷や汗に快斗は慌てて青子に声をかけた




快斗「お、おい 青子

まだ見たい所もあるんだし、ココはそろそろ…」



青子「あ、石あった!!」



快斗「あ、チョッ…… 青子!!!」





快斗の制止も聞かず 一直線に声のした方向へ走り出す青子


どうかさっさといなくなってますように と手にした恋愛成就の御守りに願いながら、快斗は重い足取りで青子の後を追うのだった

8/15 AM12:21 地主神社→←8/15 AM11:45 喫茶店



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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時

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