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8/15 PM4:20 祠ー蓬莱の玉の枝の間 ページ28

A「止まった……?」




揺れが止まり、部屋全体がすり鉢状のなだらかな下り坂に変形したのを確認すると 向こうの方で五ェ門のかけ声が聞こえてきた





五ェ門「チェア!!」






鋭い軌跡が光り、その後にボロっと御門の足の上の岩が砂と化す





五ェ門「御門殿、お怪我は?」




御門「いえ…… ありがとうございます」






御門に手を貸して立ち上がらせる五ェ門

そんな光景を見ると、快斗は大きく息をついて汗を拭った






快斗「フゥ、どうやら正解だったみたいですね」




ルパン「おい、一体何やってくれちゃってんだ?」




快斗「特には

……ただ、さっきの鉢と言い こちらにも何か仕掛けはあると思っていましたから


蓬莱の玉の枝から出来た言葉は『たまさが(か)る』
"魂離る"と"玉下がる"をかけているとしたら、こうかと思いまして」





そう言って快斗は、先程とは逆向きに生えた蓬莱の玉の木を見せると
枝にぶら下がるように付いていた玉が、逆さにしたことで枝の上に乗っかるようになっていた




ルパン「ケッ!! まぁたダジャレってか」




快斗「まぁまぁ、そう言わず

これでイーブンってことで」




快斗から渡された古紙を見るルパン





ルパン「『汝に会ふべくば、枝とは言わず全て差し出すに』……ね

かぁ〜!!
さっすが 帝、スケールが違うねぇ」





不二子「ちょっと!! そんな汚い紙なんでどうでも良いから、蓬莱の玉の木はどこいったの!?」





ルパン「へ?」





不二子の叫び声にルパンと快斗は下を向くと、先程まで木が生えていた場所にポッカリと穴が開いていた





ルパン「あっちゃぁ〜

そうなっちゃうのね」





不二子「なっちゃうのね じゃないわよ!!

どうしてくれるのよ、ルパン!」





不二子に首もとを揺さぶられながら、ルパンは高らかに笑うのだった

8/15 PM4:35 祠ー道中→←8/15 PM4:10 祠ー蓬莱の玉の枝の間



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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時

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