ルパン三世VS怪盗キッドｰ前編ｰ【次元大介】 (ページ14)

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8/15 PM2:15 竹林ｰ祠前ページ14

次元「へぇ、こりゃまた……」

密集した竹林の中、人の背丈以上ある岩の影に隠れるように作られた大きな祠

その祠の扉をまじまじと見ながら、次元は声を漏らした

不二子「確かによーく見ないとわからないわね」

A「快斗君、青子ちゃんは？」

快斗「ガイドのお姉さんと一緒に警察を呼びに行ってもらった」

A「さっきの男の人達はそのままにしてて大丈夫かな？」

快斗「ルパンさん達のおかげで暫くはのびてるよ

たとえ気がついたとしても、動けない位ぐるぐるに縛っておいたから大丈夫」

A「そっか、なら安心だね！」

安心したように肩を撫で下ろすA

すると
突然頭にのしっと重みが加わり、煙草の香りと共に次元の声が聞こえてきた

次元「おい、不二子が呼んでるぞ」

A「え? はーい」

そう応えるとAは、すぐさま不二子の方に走っていく

次元「……お前さんもあの嬢ちゃんの所にいて良いんだぜ？」

牽制する瞳に快斗は一瞬怯むと、向こうからAが手を振りながら声を上げた

A「次元ー!!
不二子さん、呼んでないって言ってるよー！？」

次元「ん？

あぁ、そりゃ悪かったな…」

何事もなかったかのようにAの元へ向かう次元

ﾙﾊﾟﾝ「ﾇﾌﾌﾌ、悪いな

お堅いのはだいぶ良くなってきたんだが、過保護は悪化しちまってね」

快斗「ﾊﾊ… 全くそのようで……」

苦笑する快斗は、ルパンから差し出されたハンカチで冷や汗を拭うのだった