plus one 【警察学校時代】

色男とヒステリック ページ5

松田「女に連れてかれた」




A「つ、連れ……！？」







降谷「もう少しマシな言い方があるだろ…」







松田の言葉にAが驚いていると、向こうの方から降谷がため息をつきながら近づいて来た






景光「ゼロ、もう話は終わったのか？」





降谷「終わったと言うか、なんと言うか…」





萩原「どーせ

『今日の訓練終わりに 食堂裏の桜の下で待っていて下さい』

とか言われたんだろ」






降谷「聞いてたのか？」





萩原「聞きたくもねぇよ

この季節に告白っつたら、その場所くらい誰だってわかるだろ」






伊達「……景光、わかるか？」






景光「んー 俺、そういうの疎いから」






伊達と景光の会話を無視しながら、萩原は大袈裟に頭を抱えながら項垂れる






萩原「カァー!!

何で俺にも春が来ねぇんだよ？」






降谷「春一番は先月にもう来てるぞ？」






松田「その春じゃねぇよ」





A「そういや、今年は花見まだしてないね」





松田「だからその春じゃ…… 話をややこしくするなって」







ため息をつく松田

すると、そんな松田に萩原は勢い良く泣きついていった






萩原「松田ぁ!!
いっそお前が女だったら良かったのに！」





松田「おい、俺にも選ぶ権利はあるだろ？

ヒステリック男は御免だ」





萩原「ﾋﾃﾞｪな!!」







萩原がギャーギャーと騒ぐ横で、降谷はAに耳打ちをした






降谷「A、あのな＿＿

色男と色女(前)→←色女と過保護

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す