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俺に出来ること〜DH〜 ページ27

そして俺は、自分に出来ることを見つけた。


「トゥギヒョン、話があるんだけどいい?」

トゥギヒョンの部屋をノックする。

「いいよ、入って」

ドアを開け、白一色の整然とした几帳面なトゥギヒョンらしい部屋に入った。
なかなか一言目が出てこないまま、電源の入っていないキーボードの鍵盤を叩く。

「ん?何?」

「実は俺…………骨髄バンクにドナー登録する」

「うん……え?何だって?」

俺に背を向けたまま、パソコンに向かってたヒョンが、驚いて振り返った。

「だからドナー登録するって…」

「それはわかったけど、なんでドンへが?」

「俺、ここ何日かキュヒョナに作って貰った資料を読んでるうちに
白血病のこといろいろわかってきたんだ。

昔は死を覚悟しなきゃいけない病気だったけど、今は治療も進歩して
移植さえ受けられれば4割から8割が成功してるらしい」

「うん」

「俺たちみんな健康でさ、それが当たり前って思ってたから
白血病のこと、知ってはいても興味持ったことなんてなかったでしょ」

トゥギヒョンは黙って頷いた。

「俺、今回Aが白血病になった事で、
恥ずかしいけど初めて自分が健康であることが幸せなことなんだって
思い知らされたんだ」

「それで?」

「うん。でね、俺、ドナー登録して誰かの役に立ちたいとか
そんなかっこいいこと思ったわけじゃないんだ。

ただ、俺がドナー登録登録することで世間の話題になれば
もしかしたらもっと登録する人が増えるんじゃないかと思って」

「増えれば、Aに適合するドナーが見つかるかも知れないと?」

「そう。ホント身勝手な理由。
でもね、色々考えてるうちに、もしかしたらさ、全世界にいるエルフの中にも
白血病で苦しんでドナーを待ってる子がいるんじゃないかって思って。

だから、Aだけを助けるんじゃなくて、俺が一つ行動を起こす事で、
移植を待ってる人の何人かでも救えるんじゃないかって想うようになったんだ」

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さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます!半年以上前に書いたお話を読んでいただいて、その上コメントまでいただけるなんて嬉しいです。つらいお話ではありますが、読み終わったあとは、きっと幸せな気持ちになってもらえると思います( ´ ▽ ` ) (2013年11月10日 12時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 涙が出て来て… 止まりません (2013年11月10日 8時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、ありがとうございます^ ^ (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
°+裏琉+°(プロフ) - はい!最後まで読みます!!w (2013年2月27日 15時) (レス) id: e11767803f (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、コメントありがとうございます!私も、同じ気持ちです。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです! (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/  
作成日時:2013年2月24日 19時

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