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最低な俺〜DH〜 ページ11

どこでも良かった。
この行き場のない感情を落ち着かせたかった。
流れるネオンを、ただ眺めていた。

知らぬ間にネオンがぼやける。

ああ、俺泣いてるんだ。

初めて会った時、父親の後ろからちょこっと顔を出したAの、
はにかんだ天使のような笑顔。

家族で行った海水浴場、二人で作った砂の城。
砂を顔に付けて、幸せそうに笑った。

俺のダンスをアッパと一緒に目をキラキラさせて見てくれて
手が真っ赤になるまで叩いてくれたこと。

幸せだったあの頃が、頭の中をぐるぐる回る。

あの頃、俺はずっと、こんな風にずっと過ごして行くんだって思ってた。

まさか、こんな未来が待ってるなんて思っても見なかった。


「オッパ…泣いてるの?」

ユナが、俺の頬に手を当てて角度を変える。
そして流れる涙を拭うと唇を寄せてきた。

タクシーの中、重なるふたつの唇。

俺の中で何かが壊れた。

とあるホテルの名前を告げる。
以前、興味本意でヒョクやキュヒョンと一緒に行ったラブホテル。

部屋に入ると、俺はユナを壁に押し付けて唇を塞いだ。

「オッパ…ん…」

何度も角度を変えて、ユナの舌を貪る。

「オッパ…待って…シャワー…」

「いい」

そう言いながら、首から鎖骨へと唇を這わす。

「オッパ…好き…ずっと、好きだっ、たの…ん…」

《ドンヘ…》

突然、Aが呼ぶ声が聞こえた気がして、俺はハッとした。

「オッパ?」

「あ…ご、ごめん…」

俺は、何をしてるんだ…

「オッパ…何で謝るの?」

「いや、ごめん、本当に…俺どうかしてる」

「いいのに!オッパが誰を好きでも構わないのに」

「ユナ…俺、お前のこと利用してた…酷いことしようとしてた」

「利用してもいい、いつか、私の事好きなってくれれば…」

「ユナ…ごめん。俺はお前のこと妹としてしか見れない」

「オッパ…」

ユナの大きな瞳からボロボロと涙がこぼれる。

「ホントに…ごめん」

俺は最低だ………

不安な呼び出し→←言えない言葉



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さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます!半年以上前に書いたお話を読んでいただいて、その上コメントまでいただけるなんて嬉しいです。つらいお話ではありますが、読み終わったあとは、きっと幸せな気持ちになってもらえると思います( ´ ▽ ` ) (2013年11月10日 12時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 涙が出て来て… 止まりません (2013年11月10日 8時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、ありがとうございます^ ^ (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
°+裏琉+°(プロフ) - はい!最後まで読みます!!w (2013年2月27日 15時) (レス) id: e11767803f (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、コメントありがとうございます!私も、同じ気持ちです。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです! (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/  
作成日時:2013年2月24日 19時

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