誤解 ページ16
-A side-
休ませてもらっている間も結局寝ることなんて出来ず、
ベッドに横になったままぼんやりする、
家事はみんなで分担してやってくれているらしいが…
普段家事は全てお手伝いさんがしてくれているという
会長、久遠さん、鏑木さん。
掃除も料理も女の子が家に来てしてくれるという
ハルさんに翔さん。
唯一家事ができる光輝は出掛けており、
1階には不慣れな家事に奮闘しているらしく凄く騒がしい。
A｢…申し訳ないな｣
もっと私が強かったらみんなに迷惑かけてないし
……そもそもなんで私が振り回されてんのよ。
そんなことを思っているとドアがノックされ、
久遠さんが部屋に入ってきた。
久遠｢調子はどうだ？｣
A｢…少し良くなりました｣
久遠｢その割には顔色は全く良くなってないがな｣
まるで私の考えを見透かしているかのような視線を向けられる。
久遠｢少しでも食べれるように雑炊を作ってみたが…
食べられるか？｣
A｢はい、頂きます…｣
久遠｢じゃあ下に戻るが食べ終わっても食器は
そこに置いてくれてていいから｣
A｢何から何まですみません…｣
気を使ってか席を外した久遠さん。
慣れない手つきで作ってもらった雑炊を1口食べる。
A｢…美味しい｣
凄く美味しいのにやっぱり食欲がなくて手は進まない。
すると再びノックされたドア。
返事をするとゆっくりと開かれ、
そこにはこの数日間まともに顔を合わせていなかった竜の姿があった。
ずっと話したかったはずなのに、
いざ目の前にするとどうしていいのか分からない。
竜｢…入っていい？｣
A｢うん…｣
ベッド近くの椅子に腰を下ろした竜は俯いたまま黙っている。
竜｢…｣
A｢あの…｣
竜｢あの日、光輝と何してた？｣
A｢…｣
竜｢なんで光輝の部屋にいた？｣
A｢その事なんだけど……｣
慣れない場所が苦手な事、
あの日は数日まともに寝れてない私を心配して
光輝が一緒に寝てくれた事を説明した。
竜｢じゃああの日は？｣
A｢あの日？｣
竜｢合宿前に俺ん家で……｣
A｢あ、れは……｣
竜がいたから安心した、なんて本人に言えるはずなく
一気に顔に熱が集中するのをバレないように俯くも
竜によってそれを阻止される。
竜｢そんな顔されると勘違いしそうになるんだけど｣
少し照れたように頬を染めて言う竜に
胸が高鳴った
……ような気がした。
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月歌兄弟(プロフ) - 続き楽しみにまってます!!更新無理せず頑張ってください！ (2021年7月6日 8時) (
レス) id: 608426acb5 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 更新楽しみに待ってました！！これからも更新頑張ってください！！ (2021年2月13日 9時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - 続き見たいです！この作品大好きです！頑張ってください☆ (2021年2月4日 18時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
gun0306hokuto(プロフ) - 毎日楽しみ(^^)です主人公ちゃんと竜が幸せになって欲しいです (2020年12月13日 22時) (レス) id: 5f5a7dd17c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃそ(プロフ) - SHEROさん» ありがとうございます(T^T)そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年11月28日 17時) (レス) id: 7e7c3a00d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2020年11月21日 23時
