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すぐに病院を飛び出して学校まで走る。


普通の人間には札を剥がすことはできないけど、今回は中のものが強すぎる上に年季が経ち封印が弱くなっている。

紙切れ同然なのだ。



「A、封印が解かれたようだ」



突然Aの隣に現れた白い動物…否、式神の白虎は、それだけ伝えると煙のように消える。

虎杖は見えていないようだったが、伏黒とAはその言葉を聞いて小さく舌打ちをした。


人通りのないことを確認し、Aは自身に術式をかけ足に力を込める。



『先行く!』


「ああ!すぐに追いつく!」



一つ頷いて地面を強く蹴れば、極限まで軽くした体は簡単に浮き上がる。

高校まであとすこし。
後ろから虎杖の驚く声を聞きつつ、近くの木々を飛び移りながら1人先を急いだ。




***



『白虎!』

バシュッ



校舎内は多くの呪いが蠢いていた。

白虎と共に手当たり次第祓いつつ、オカ研の部室を目指していく。


しかし、




『もう出た後か…!』



無惨にも壊されている扉と、廊下に落ちている心霊現象研究会と書かれた張り紙。

中から人の気配はしない。



「逆だ!」




嗅覚の鋭い白虎についていくと、目の前には呪霊に取り込まれようとしている2人の男女。


間に合わない…!!


気づきながらも足を進める。
そしてついに、取り込まれるというとき、




ガシャァアアンッッ



「『虎杖!?』」



呪霊の奥にある窓ガラスを、蹴破って入ってきた虎杖。

いつの間にか合流していた恵と声が重なるなか、虎杖は無駄のない動きで2人を救い出す。




『助かったけど、ここ4階よ!?』

「なんで来た…と言いたいところだが、よくやった」


「大丈夫、てか伏黒なんで偉そうなの?」



玉犬が呪いを食らっているのを見ながら、怪我のひどい男子生徒の手当てに取り掛かる。

硝子さんに教わった反転術式をつかいながら話をきくと、どうやらお爺さんの他界で思うことがあったらしい。



『んっと…あ、あった』



女生徒のポケットにあった、例の呪物を確認する。
すぐに封印しないと…ホッと一息ついた、そのとき




「A!!」


『な…ッ!!?』




突然頭上から現れた、ラグビー場にいた呪霊。
勢いよく壁に叩きつけられて、視界がゆれた。

駆けつけようとした恵も鷲掴みにされて動けないなか、呪霊は壁を突き破ってAと伏黒を屋外に投げ飛ばす。



2人にダメージが蓄積され、玉犬と白虎は姿を消していた。

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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時

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