呪術甲子園 ページ39
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翌日
「プレイボーッ!!」
私たちは野球をしていた。
いや、普段なら…本当なら個人戦のはずなんだ。
事の始まりは数時間前…
「っつーわけでさ、いろいろあったし人も死んでるけど、どうする?続ける?交流会」
生徒も先生も全員集められ、五条先生からそう問われた。
どうやら決定権は私たち生徒にあるらしい。
「うーん…どうするって言われてもなぁ」
「当然。続けるに決まっているだろう」
悩む悠仁に対し、キッパリ言い放ったのは東堂。
皆に注目されながら理由を聞かれた彼は、こう言い放つ。
「1つ、故人を偲ぶのは当人と縁のある者たちの特権だ。
俺たちが立ち入る問題ではない。
2つ、人死にが出たのなら尚更俺たちに求められるのは強くなる事だ。
後天的強さとは結果の積み重ね……敗北を噛み締め勝利を味わう、そうやって俺たちは成長する。
結果は結果として在ることが重要なんだ」
思ったよりもちゃんとした理由に驚くも、真依さんの"しっかりイカれてる"と言葉に頷く面々。
「3つ、学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな」
「お前いくつだよ」
とりあえず、交流会は続けることに決定した。
例年通り個人戦の組み合わせはクジで決めるのか、真希さんが先生に聞いたところ…
「え、今年は個人戦やんないよ」
この場の全員の頭上にクエスチョンマークが浮かぶ。
先生曰く、ルーティンは嫌いなんだとか。
あれ、でも打ち合わせでは個人戦に必要なくじ引きとかの準備とかもしてた気がするんだけど…。
「毎年この箱に勝負方法いれて、当日開けんの」
「ガサガサ)……ん?」
箱を手渡された悠仁が引いたのは、野球と書かれた紙。
「「や…野球ぅ〜!?」」
知らなかったのか両校の学長が悠仁の手元を覗き込み口を揃える。
まさかと思って五条先生を見るも、既にこの場から消えていた。
「どういうことだ夜蛾」
「いや、私は確かに個人戦と……待て悟るゥ!!」
____________ということがあり、私たちは野球をしているのだ。
いわゆる、呪術甲子園である。
「Aは本当に出なくていいの?」
『うん、頑張って』
「気にすんな、Aにバッターやらせたらバッドごと吹っ飛んでいくぞ」
「怪我人出すことになるからな」
『真希さんまで!!!』
野球が苦手な私は見学になった。
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時