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「狗巻先輩と下がってろ…!」




もう反転術式は使うなよ、と釘を刺され大人しく従う。



白虎を喚ぶ程のはもちろん、反転術式の乱用で呪力はほとんど残っていない。


助太刀にきてくれた真希さんと恵の共闘を見守りつつ、少しでも呪力を回復させるために深呼吸を繰り返す。






『(これで回復なんてほとんど不可能けど…、少しでも休まないと)』





かと言って気を抜くわけではない。


真希さんによって遠くに吹き飛ばされた呪霊に安堵しつつ、追いかける真希さんと恵の無事を祈った。






「っ加茂くん!?狗巻くんに橘さんも…!」


『西宮さん!』




箒にのって来てくれた彼女に説明すると、男2人の重さを軽くしてから箒に乗せてくれた。


この帳は五条先生の出入りを制限しているため、私たちは自由に出入り可能とのこと。

このまま硝子さんの元へ連れてってもらえるそうだ。




「君はどうするの?」


『私はもう少し回復してから帳を出るので、大丈夫です』


「気をつけてね」


『はい!』





姿が見えなくなるまで見送ると、力が抜けたように座り込んでしまう。


もう呪力はカラカラだ。
しばらく動けそうにない。





『あ…やば、』





座ってもいられなくなり、ふらっと上体が傾いていく。


帳が解けたのを見届けたとき、意識を失ったのだった。













揺られる感覚に目を覚ますと、目の前に五条先生の素顔があった。

どうやらお姫様抱っことやらをされているらしい。


しかし起き抜けにこれは…心臓に悪いのでは……?






「あ、起きた。大丈夫かい?」


『大丈夫…、特級は?』


「んー、とりあえずは退けたかな。Aも硝子のとこ連れてくからね」


『…ん、お願いします…』





恥ずかしかったけど、動ける気がしないので大人しく先生の胸に頭を預けておく。


上からクスクス笑う声が聞こえたものの、それに反応する元気はなかった。








「…………ほーんと、かわいいんだから」






先生がそう口にしたのは、誰も知る由もなかった。






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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時

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