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「で、あの馬鹿は?」


「悟は遅刻だ」

(バカ)が時間通りに来るわけねぇだろ」


「誰も馬鹿が五条先生のこととは言ってませんよ」




意味が伝わって納得してしまう会話に、うんうんと頷いていたとき。



「おっまたー!!」



ドドドドという地鳴りっぽい音が聞こえて、大きな荷物を押している五条先生が現れた。




「やぁやぁ皆さんお揃いで。私出張で海外に行ってまして」


「なんか語り始めたぞ」


「はいお土産。京都のみんなにはとある部族のお守りを。
歌姫のはないよ」


「いらねぇよ!!」




土産を受け取った京都校の面々だけど、五条先生からのお土産ということに喜んでいる三輪以外は微妙な表情をしていた。


いや……あれはいらないな。




「そして東京校のみんなにはこちら!!」


「ハイテンションな大人って不気味ね」

『それな』



残っている大きな箱を指さす先生。

どうせ大したものじゃないんだろうな…なんて思っていると、箱の蓋が勝手に開いた。




「故人の虎杖悠仁くんでーす!!」


「はい!おっぱっぴー!!」



『……………は、』




箱から現れたのは、虎杖悠仁本人だった。


あの日、私と恵の目の前で亡くなってしまった悠仁が…


誰からも反応がなく気まずい表情で固まる悠仁の顔が、視界がぼやけて見えなくなっていく。




『…あれ?なんで……』


「A…」


「…おい」


「あ、ハイ」




野薔薇はガンッと悠仁の入っている箱を蹴って、彼の視線を私たちに向ける。




「何か言うことあんだろ」




涙が止まらず地面に落としている私とそれを宥める恵、涙をうかばせながらも零さまいと我慢する野薔薇。




「生きてること……黙っててすんませんでした」



『………悠仁』


「ハイ!!……あれ、橘俺のこと名前で…っ!?」




ギュッと抱き付けば、驚いたように固まる悠仁。

どう言うわけかは知らないけど、その体はあの日と違って暖かくて、心臓の少し早めの鼓動が感じられた。




「えっと…橘??」


『うるさい。…………生きてる…よかった……』


「……おう、ごめんな」




ギュッと抱きしめ返してくれた虎杖にさらに涙が溢れていくのを感じながら、俯きつつ彼の体を押して離れる。

虎杖が唯一反応してくれたAに喜んでいるなか、Aは一つ息をついて顔をあげた。




『次死んだら呪うから』


「ハイ!」



威圧感を感じつつも、胸がキュンとときめいたのは虎杖だけの秘密である。

3→←京都姉妹校交流会



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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時

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