打ち合わせ ページ26
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ある日の事、学長に呼ばれたAは学長室に来ていた。
京都にある高専の学長が来るので、姉妹校交流会の打ち合わせがあるらしい。
「Aには私のそばに控えてほしい。
京都校からは2年の三輪が来るとのことだ」
『三輪ちゃん…!了解です!
すぐにいらっしゃるんですか?』
満面の笑みで頷くAの言葉に、夜蛾はサングラス越しに微笑んで頭を撫でる。
約束はだいたい2時間後、それまでは自由にしていいと言う夜蛾にお辞儀をしてAは部屋を出た。
『三輪ちゃん久しぶりだな〜!
連絡は取り合ってたけど、会うの何ヶ月ぶりだろ』
二級術師であるAは単独での任務が許されている。
入学から数週間後、任務で京都を訪れたときに仲良くなったのが京都校の生徒である三輪と教師の庵歌姫であった。
「あれ、Aじゃん」
後ろから呼び止められて振り向けば、そこには担任の五条が立っていた。
なにしてんの?という問いかけに答えれば、ニヤリと笑って手を引かれる。
『っえ?ちょっと何!?』
「落ち着きたまえ、ただこのGLGについてくれば良い」
『こわっ!!』
必死に抜け出そうとするも敵わず、やってきた先は応接室。
2時間後の打ち合わせに向けて準備でもするのかと首を傾げていると、ガラッと入室する五条に吊られて足を踏み入れた。
「夜蛾学長はしばらく来ないよ。
嘘のスケジュールを伝えてあるからね」
『……あれ?』
ドガっとソファに座った五条先生の向かいには、京都校の学長である楽巌寺学長がいた。
そばには三輪ちゃんも待機している。
この感じ……五条先生の言葉通りだとしたら、かなり待ってたりする?
『ちょっ(ムグ!!』
「はーいAはお口チャック」
口を手で覆われて先生の隣に座らされ、バタバタと争っていたとき、
「その節はどーも」
「…はて、その節とは?」
「とぼけんなよジジィ、虎杖悠仁の事だ。
保守派筆頭のアンタも一枚噛んでんだろ」
その会話に、抵抗しようとした体がピタッと止まった。
……この人が悠仁を殺そうと、私たちに少年院の任務を当てたってこと…?
否定も肯定もしない楽巌寺学長の様子から、間違っていないと想像がつく。
ギリッと悔しさを噛み締めていると、三輪ちゃんから待ったの声がかかった。
***
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時