決意 ページ25
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「手加減しねぇからな」
『もちろんそのつもりです』
今日は真希さんに稽古をつけてもらう日。
自身の呪具である雷蒼を構えながら、同じく長物を構える彼女と向き合った。
「はじめ!」
パンダ先輩の合図によって、互いに飛び出して武器を交わらせる。
真希さんと目を合わせて笑い合いながら、何度かぶつけ合ってから一度強く弾き距離を取った。
「なかなか良いじゃん。一撃がかなり重くなってる」
『まだまだですよ!』
「ハッ!来い!」
お互いに長物同士、いかに上手く力を乗せるか・素早く振れるかが勝負のカギになる。
真希さんは呪具の扱いなら学生1といわれる強者。
経験の差では圧倒的に負けている。
『ッハ!!』
「オラ!!」
一瞬でも気を抜けば負ける。
緊張感に武者振るいしながら武器を振るうAを見て、観戦していた野薔薇は目を見開いていた。
「Aってあんなに強かったのね…。
強いのは知ってたけど、ここまでとは思わなかったわ」
「そりゃあ入学時からの真希の愛弟子だからな。
はじめに比べればスゲェ強くなってるぞ」
「しゃけ!ツナマヨ!」
伏黒は2人の動きを見逃さないように、目を凝らして戦いに見入っていた。
「(禪院先輩と手合わせしている姿を見ればわかる。Aの奴いつの間にあんなに……)」
知らぬ間に強くなっていた幼馴染。
それを悔しがり、羨んでいる場合ではない。
しっかりと見て盗み、早く追い付かなければ。
そして、いつか………
『もらったッ!!』
「っしま…!」
「そこまで!」
真希の呪具を弾き飛ばし、首もとに雷蒼を突きつけるA。
パンダの静止の声で、Aは呪具を下ろした。
『っふぅ、ありがとうございました!』
「クソ…やられたよ」
『やったー!』
「真希さんに勝った!?」
「たっかな〜!」
「負けてらんねぇ…」
真希とにこやかに話したあと、観戦していた皆に向かって満面の笑みでピースを向けるA。
野薔薇と棘が2人に駆け寄る中、恵はゆっくり足を進めつつ決意した。
________必ずAより強くなる。そして………
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れおすけ(プロフ) - ちーさん» ありがとうございます!!!笑 また更新頑張ります!! (2021年11月10日 0時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 好きです!笑 (2021年11月9日 12時) (レス) @page38 id: ca5a92bd63 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチは自分の中でも未定ですので、今後も応援してくれるとうれしいです! (2021年4月19日 14時) (レス) id: 424d22639a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - れおすけさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおすけ | 作成日時:2021年4月14日 23時