目覚めた場所 ページ26
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気づいたときには、どこかの船のベッドに寝かされていた
『え…?なんで…ここどこ……』
自分の身に何が起きたのか考えて、血の気が引いていくのがわかる
あの後、運悪くバーソロミュー・くまと海軍大将黄猿に続けて遭遇してしまったのだ
黄猿はレイリーさんが止めてくれたが、私たち一味はくまの肉球でバラバラに飛ばされてしまった
『みんな……!!』
「待て、どこに行く」
勢いよくベッドから出た時、部屋の扉が開いてこの船の持ち主が入ってくる
身構える前にその人物…ロー兄さんに気づいた
『兄さん…?ということは、ここはハートの海賊団の…』
「ああ…流石に驚いたぞ、空から降ってくるんだからな」
気が抜けたところでベッドに戻され、具合はどうかと聞いてくる
空から降ってきた______私が?
ということは、他のみんなも同じようになっている確率が高い
「混乱してるって顔だな…まあ無理もねぇ、無意識だろうが能力使ったままだったんだ」
『うそ!?』
さらなる事実に頭が追いつかない
唖然としている私の頭をポンと撫でた兄さんは、歩けそうならついて来いと言ってそのまま部屋を出ていった
慌てて追いかければ、窓からは普段見ることの出来ない海中の景色が広がっていた
透き通った海に目を奪われていると、前方の彼に手を掴まれて船内を進んでいく
「物珍しいのはわかるが、よそ見してると怪我するぞ」
『…ふふっ、昔も同じようなこと言われたね』
「全くだ、お前は変わんねえな」
『兄さんもじゃない』
「…そう見えるか?」
前を向いているため表情まではわからないが、繋がれた手に力が入ったように感じた
何かあったのだと察したが、そのことに気づかないフリをして口を閉ざす
気付けば、賑やかな声が聞こえてくる扉の目の前に立っていた
ガチャ
「っお、キャプテン!ちょうど飯できましたよ!」
「重力遣いちゃんも起きたんスね!一緒にどうぞ!」
「やっぱ美人だなぁー!」
うん、話についていけない
そこは食堂のような場所になっていて、ハートの海賊団のクルーであろう人たちが集まっていた
「どうした、早く座れ」
『あ…うん』
こんな海中の、信頼のおける人の船で暴れるわけにはいかない
仲間の身を案じながらも、促されるままに兄さんの隣に腰掛けて彼らを見渡す
「まずは食え、話は飯食ってからだ」
「デザートもあるからな!」
『…ふふっ、いただきます!』
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れおすけ(プロフ) - クロノトさん» 私も知る前にこの作品を作り始めました、笑 全くの別物だと思ってくだされば🙇🏻♀️ (2022年11月2日 10時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 七巳流さん» はい、文ストから能力拝借しております笑 (2022年11月2日 10時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - あれ重力使い……?原作にもいなかったけ… (2022年10月2日 19時) (レス) @page1 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - びびびっくりした。文ストかと、、 (2022年9月13日 18時) (レス) @page1 id: d0f6226b61 (このIDを非表示/違反報告)
れおすけ(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます!誘ってもらって申し訳ないんですが、私かなりのマイペース人間で更新まちまちなので迷惑かけてしまうかと……。申し訳ないですm(__)m (2021年10月7日 14時) (レス) id: 62ab6277f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおすけ | 作成日時:2019年11月19日 3時