風邪っぴき ページ4
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はぁ、だるい。
何もしたくない。
身体が重い。
何もしたくない。
「Aさん、寝ないの?」
「あー、うん。先寝といて」
ふーん、と不思議そうな顔をして、吉野はリビングを出た。
あとリビングにいるのはリーダー2人と壱馬、まこっちゃんだけ。
あー、やっと静かになる。
「……Aさん大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、」
吉野がリビングから出て、ぐったりとソファに横になる私。
するとすかさずまこっちゃんと壱馬は心配そうな顔で私の顔を覗き込む。
そして壱馬は私のおでこに手を当てた。
「うわ、すごい熱」
「……移るからどっか行って」
2人に背を向けるようにして横を向くと、どっちかがどこかへ行った。
そしてもう1人が、黒い壱馬のメンプロのブランケットを私にかける。
「今日夜ご飯残してましたよね」
「……そうだね」
ブランケットかけてくれたのはまこっちゃんらしい。
壱馬もここに戻ってきた。
「Aさん、薬飲んどきましょ」
「んー、」
「おーい、寝ないでー。」
「……。」
「Aさん、ちょっとだけ起きて。薬飲んだら寝ていいから、」
「……、おこして」
しょうがないなぁ、と笑う壱馬。
そして、ぐいっと私の手を引いて起き上がらせてくれた。
私より少しひんやりした壱馬の手に、私も熱が高いことを感じる。
「Aさんどこで寝んの?」
「んー、動きたくないからここでいっかなって」
「北人の部屋使ったらええのに」
「アイツしばらくベッド使ってないらしいからさ」
「そらぁちょっと心配やな、(笑)」
壱馬が持ってきてくれた薬を飲んで、コンタクトを外して、マスクをして、完全に寝る体勢に入った。
リーダー2人が大量の毛布を持ってきてくれて、ついでにかずまこが加湿器をつけてくれて、もう快適快適。
「ん、Aさんここスマホ置いとくからね。なんかあったらLINEでも電話でもして起こして」
「ん、ありがと、」
「おやすみ」
電気を消して、リーダー2人とかずまこはリビングから出ていった。
そして私もすぐに夢の中へ落ちていった。
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作者名:L | 作成日時:2020年4月19日 18時