静かな吉野 ページ22
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《リクエストありがとうございます！》
「はぁ、なんで私がお世話係なの……」
「Aさんがいいのっ」
「元気そうじゃん、大丈夫だよ。歩ける歩ける」
「ねぇ！どっか行かないで！(笑)」
offの日。
ソファーでグダグダしております。
寮なうです。
隣には足を包帯でぐるぐる巻きにされた吉野。
動けなくてもうるさい。
「1人で普通に階段降りてたら滑ったとかアホすぎん？」
「Aさんまでそんなこと言うの」
「他に誰が言ったの」
「壱馬とぉ、樹とぉ、まこっちゃん！」
「なんか楽しそう。元気そうじゃん、大丈夫。歩ける」
「歩け、……るけど！」
上半身はフリーなコイツは、思いっきり私に抱きついてくる。
ほんとにもう……そろそろ力加減学んでくれる？
腕折れるよ？
「はいはい、そろそろパフォーマー組リハだからほくちゃんA解放してあげて」
「わーい、りきやさん助かりましたぁ。ぱぱだいすきぃ」
「Aさん心こもって無さすぎですやん(笑)」
ちゃんと思ってるよ。
ムスッとしてる吉野の機嫌直すの私だけど。
「ほらほくちゃんムスッとしないの。Aさん困ってるでしょ」
「ぶー」
「北人北人、」
陸さんにご機嫌取りされている吉野は、壱馬の声に耳を傾けた。
コソコソ耳元で何かを吹き込んだようすの壱馬。
やめてよ、大変なの私なのに……。
「AさんAさんっ」
「嫌だ」
「リハ見たいなぁっ」
「さよならばいばい行ってきます。」
「Aさぁーん、(笑)」
てかなんで私に許可とってんの。
みんなに聞いてよ。
どーせみんな嫌だって言うに決まって、……
……っ、そんなキラキラお目目で言われたって響かないんだからねっ。()
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作者名：L
| 作成日時：2020年4月19日 18時
