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yb side
『ねぇ、薮の服でかい』
「買ってほしいの?」
『薮がこっちのほうが趣味ならいいけど』
そう言われけいを見る
雄なのに中性的な顔をしているけい
俺の服は大きめで袖から覗く指は綺麗だ
こいつ、可愛い…?
いや、待て待て、
「趣味ってなんだよ」
『あれでしょ、彼シャツ的な?』
「なんで猫が知ってるんだよ」
『んで?好きなの?買いに行くの?』
そう言われ少し悩んだ
…いや、なんで悩んでいるんだ
「行くぞ、」
『えー、俺のこと可愛いって思っただろ?』
「うるさい、」
仕方なくけいをショッピングモールに連れていった
初めてなのかキョロキョロと周りを見ながら歩くけい
何着か服を買う
その場で着替えたけい
出てきたけいを見てびっくりした
うわぁ、可愛い…
『ありがと、薮』
「あぁ、おぅ…」
隣を歩くのが気後れするくらい仕上がっている
道行く人がみな振り返る
けいが少し俺の服の裾を引っ張った
『ねぇ、』
「ん?」
隣を見ると上目遣いで俺を見つめるけい
胸の高鳴りを無理やり押さえつける
『なんでみんな俺のこと見てんの?』
「…さぁ?」
『その間は絶対なにか知ってるだろ』
「知ってても言わねぇよ」
『え〜、薮のケチ〜』
そうやって頬を膨らませるけい
その顔にまた胸がドキンとした
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作者名:梨衣亜 | 作成日時:2020年3月19日 23時