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#15 ページ15
yb side
『ねぇ薮、』
夜ご飯の後急にけいに名前を呼ばれた
台所で後片付けをしていた俺はけいの所へ行く
けいは何かをじっと見ていた
「けい、何見てるの?」
『これ気になっちゃってさ、』
「…これ、」
それは写真立てに入れられた1枚の写真
男3人が並んで笑顔を見せている
『ごめん薮、前見つけた時からずっと気になってて』
「全然怒らないからいいよ、」
申し訳なさそうにしているけい
ソファに座って再度写真を見つめた
『これは薮でしょ、これは光』
「うん、」
『じゃあこの人は?』
もう一人映っている人を指さしたけい
俺と光に挟まれ嬉しそうな笑顔を見せている
「…これはね、俺の大切な人」
『大切な人…?』
「そう、慧っていうの」
『俺と同じ名前じゃん!』
「そうだよ、けいと同じ名前」
『へぇ…』
興味深そうに慧を見つめるけい
けいはこっちを見た
『慧さんに会いたい、この人いい人そう』
「…そうだな、」
『薮、約束だよ!』
…この時の俺は上手く笑えていただろうか、
トコトコと写真を戻しに行くけいを見ていた
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作者名:梨衣亜 | 作成日時:2020年3月19日 23時