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*
少しだけ泣きそうになって、下唇を噛み締めたその時。
｢くぅん｣と足元から鳴き声が聞こえてきた。
咄嗟にハロを見ると、
｢………どうしたの？｣
｢………｣
私の様子がおかしいことに気付いたのだろう。ハロは怪訝な表情で見上げてくる。主人に似て本当に賢い犬だ。
そろそろ帰宅しよう。腰を上げハロのリードを引こうとしたら、ふと誰かが目の前に立ちはだかった。
｢…何か？｣
今更だが、私には友達がいない。同級生は東都にいないはずだし特別声をかけるほど仲の良い人物も作った覚えはなかった。
そんな私に声をかける人といえば、道に迷ったおばあさんぐらいだ。
ｰｰｰｰｰｰｰ…見たところ、高校生だろうか。
制服を着た女子高校生が鞄の肩紐を両手で強く握りしめながら、私を真っ直ぐに見つめていた。花のJKが一体何の用でしょうか。
｢あ、安室さんの奥さんですよね。貴方！｣
｢………はあ｣
安室さん…ということは、大方ポアロの常連客なのだろう。短いスカートにしっかりとセットされた髪型。これはもしかして、もしかするのでは。
｢……っ安室さんと別れてください。
お願いします…！｣
｢……………｣
………もう、主婦やめたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢私、佐伯 景っていいます。景色の景でケイです。
……ポアロにはよく行ってて、そこで安室さんと知り合いました｣
取り敢えずハロだけを自宅に帰して、近くのカフェで話を伺うことにした。本当は無視したかったけれど、家までついてこられると困る。
まず自己紹介をしてくれた佐伯は、少し申し訳なさそうに話を進めた。
｢…初めて、本気で好きになった人なんです。でも結婚してるって聞いて……安室さんが好きになった人がどんな人か気になって、｣
そこで彼女は、いつも彼がポアロの買い出しに行ってるスーパーに度々様子を見に行っていたようだ。
そしてある日。彼と並んで買い物をしていた私を妻だと知った佐伯は、どうやら少しの違和感を感じたらしい。
｢貴方といる時、安室さんは全然…その、楽しそうに見えなかったんです。いつもはポアロであんなに笑ってるのに｣
佐伯は間違ったことを言ってない。実際彼は私といて楽しくないだろうし。……だが、多分それは安室透ではなく、降谷零だと思う。
｢それで、私見ちゃったんです｣
｢……何を？｣
｢安室さんが、他の女の人にキスしてるところ…｣
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HALO - お互い実力は認めあってますし大丈夫ですよ！！同じ似た境遇ですからきっと共有すれば乗り越えられる素敵な夫婦になれますよ♪♪ (2019年3月21日 0時) (
レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» そうですよね…！よいお友達になれそうです！きっと乗り越えられたら強い夫婦になれそうですね(´∇｀) (2019年3月20日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 降谷さんもきっと誤解を知ったら赤井さんといい関係築けそうですよね！！だから夢主ちゃんも乗り越えて降谷さんと幸せになって欲しいなぁと思います！ (2019年3月20日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» ごちゃごちゃしてまいりました…wそうなんです！降谷さんが赤井さんをはちゃめちゃに憎んでいるのと似ているような感じにしたかったんです(語彙力)憎すぎて毎日降谷さんのことばっかり考えてたらいいなあとか思っております (2019年3月19日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 複雑になってますねw降谷さんもライが自殺を止められなかった事に対して殺したいほど憎んでいるのと同じな気もしますね!!夢主ちゃんが好きになってるなぁって思うし紙一重なのでしょうか？ (2019年3月18日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2019年3月1日 0時
