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｢ただいま…………｣
夕飯の買い物を済ませ、食材が入った大きなビニール袋二つを両手になんとか帰宅した。彼との家にに帰宅するのが未だに慣れない。
誰も家に居ないと知ってても、つい｢ただいま｣と口にしてしまう。姉と暮らしていた時もそうだった。
帰ってくる返事なんてあるわけないのに。
｢おかえり｣
｢……へ？｣
びっくりした。いや、ものすごくびっくりした。
リビングも玄関も真っ暗で、人の気配なんて全くしなかったから。まさか降谷がいるなんて思いもしなかった。
ぽかんとした私を他所に、夫はひょいと二つのビニール袋を奪ってリビングに向かう。
現在夕方の5時過ぎ。忙しい降谷がこの時間に帰ってくるはずがないのだ。
｢今日は遅くなるんじゃなかったの？｣
｢その予定だったが…トラブルがあったから変更したんだ。先方は不満そうだったけど、どうせすぐ音信不通になる相手だ｣
｢………なんか、怒ってる？｣
｢…勘違いじゃないのか｣
音信不通になる相手…というのは、もしかしてさっきの女性だろうか。多分彼女が音信不通になるのではなく、降谷の方が姿を消すのだろうけど。
……それはとにかく、だ。どことなく彼の機嫌が悪い。首を傾げて尋ねるもぶっきらぼうにとぼけられる。
一体なんなんだ…と怒りがこみ上げてきた所で、問題は起きた。
｢君はそういう服が好みなのか？｣
｢………あ｣
流石にスーパーでサングラスは浮くので外していた。だが当然真っ黒なワンピースは着ていたままだったのだ。なぜなら、彼が先に帰宅していたから。
｢たまたまです…｣と答えようとしたのだが、その前に降谷が急に立ち上がったせいで言葉が詰まった。
｢………｣
(……なんだ…この…謎の視線……)
視線も謎なのだが、彼の苦虫を噛み潰したような表情も十分謎だった。言いたいことがあるけど、言うか言うまいか迷ってる…そんな顔。
じっくりと私を眺めた降谷は、結局こう言ってまた自室に篭ってしまった。
｢………似、合ってる｣
なんだその腑に落ちない言い方は。
やっぱりこういう服装は好みじゃないのか。だったら私はいつまでかわい子ちゃんが着る服を着なくちゃいけないんだ。
どれもこれも、全部、難攻不落すぎる夫のせいだ。
｢いつか殺す………｣
溜まりに溜まったストレスで軽く鬱になりそうだった。…奴を殺すその時まで健康体でいなければ。
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HALO - お互い実力は認めあってますし大丈夫ですよ！！同じ似た境遇ですからきっと共有すれば乗り越えられる素敵な夫婦になれますよ♪♪ (2019年3月21日 0時) (
レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» そうですよね…！よいお友達になれそうです！きっと乗り越えられたら強い夫婦になれそうですね(´∇｀) (2019年3月20日 23時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 降谷さんもきっと誤解を知ったら赤井さんといい関係築けそうですよね！！だから夢主ちゃんも乗り越えて降谷さんと幸せになって欲しいなぁと思います！ (2019年3月20日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - HALOさん» ごちゃごちゃしてまいりました…wそうなんです！降谷さんが赤井さんをはちゃめちゃに憎んでいるのと似ているような感じにしたかったんです(語彙力)憎すぎて毎日降谷さんのことばっかり考えてたらいいなあとか思っております (2019年3月19日 17時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
HALO - 複雑になってますねw降谷さんもライが自殺を止められなかった事に対して殺したいほど憎んでいるのと同じな気もしますね!!夢主ちゃんが好きになってるなぁって思うし紙一重なのでしょうか？ (2019年3月18日 23時) (レス) id: d6476dbe7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2019年3月1日 0時
