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｢分かんない？｣
｢ぼ、僕先帰ってるね！｣と空気を読んで
ポアロを出て行ったコナン君を遠い目で見送り
不貞腐れたように僕を見上げるAが
ほんの少し可愛いとか思っているうちに
｢何考えてんのよ｣とまた怒られた。
(……本当に、調子が狂う)
この女に振り回されるのは慣れてしまったが
こういう目で見ることは無かったために
どうも調子があちらこちらへ飛んでいく。
｢……秀一のこと、愛していたわ｣
｢…ならどうして｣
｢でも貴方を選んだの。その理由分からない？｣
(…………)
それは、つまり。
Aは赤井秀一ではなく僕を選んだ。
その理由。その理由はつまり。
｢………あの、……悪い。頭が追いつかない｣
これじゃあまるで初恋を実らせた中学生ではないか。
間抜けにも顔に集まる熱を上手く分散させられず
じろりと見上げるAとバッチリ目が合った。
こんなこと、今まで無かった。
照れて頭が上手く回らなくなるなんてこと。
｢………零がいなかったら、きっと私は死んでいた｣
(……名前)
初めて俺の名前を呼び、そして静かに
ゆっくりと両頬へ両手を添えた彼女の
端正な顔が少しずつ近付いてくる。
キスをされる、と思った時には
触れるか触れてないか程の距離で
唇が重なり合っていた。
｢………｣
｢っ、…いいのか｣
本当に俺を選んで。
長く重ねられた唇を外して彼女の耳元でそう囁けば、
少しくすぐったそうに身をよじった
Aが幸せそうに微笑んだ。
｢ｰｰｰｰｰｰｰ……貴方じゃないと、やだ｣
(…、……まったく)
どこまで振り回すつもりなのか。
今までで一番胸にきた言葉だった。
やり場のない気持ちが募って、ため息を吐き出す。
そしてもう一度、今度は僕から彼女にキスをした。
｢っん、……ぅ｣
最初は驚いたように肩を震わせていたものの。
くぐもった笑い声を漏らしながら
甘えたように両腕を首に回してきた。
.
｢二回目のキスは情熱的なのね｣
｢三回目だろ…一回目は不合意だからな｣
｢あれは佐伯Aとやったことでしょ。
あ、それだと浮気になっちゃう｣
じゃあもう一回、と素直に強請ってきた
Aを思わず強く抱き締めてしまう。
馬鹿みたいに制御が効かなくて、内申焦っていた。
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｢ｰｰｰｰｰｰｰ……好きだよ｣
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ringo6349(プロフ) - 暫く占ツクを離れてましたが、久々てなさんの作品を読んで本当に良かったです泣 完結お疲れ様です＆ありがとうございました！また降谷さんとの幸せな日々やジンに追われていた時の話などありましたら是非読みたいです！お体をお大事になさって下さい！好きが止まらない (2019年3月26日 21時) (
レス) id: 66d3f8785b (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです！！ (2019年2月22日 21時) (レス) id: 74107eb362 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - BARAPIさん» ありがとうございます！お薬のおかげで順調に回復気味です…！ある程度元気になったら番外編書きたいな〜って思っております！ひぇぇ嬉しい……感激です(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
BARAPI - お疲れ様でした!!体調大丈夫ですか?よくなったら番外編かいてくれると嬉しいです!!この小説も作者さんも大好きです! (2019年2月20日 21時) (レス) id: 281a5b8b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2019年2月16日 21時
