第十三話 ページ13
…
furuya side
「…予告の時間になった、何か動きは？」
『ギャラリー達が騒いでいるだけのようね、
…全く、人騒がせな怪盗だわ』
『おい！警備中に電話とは
…いい度胸してるなFBIの捜査官様よ！！』
キーン、という耳鳴りと共に
誰かの怒号がやってきた。
「A？」と呼びかけてみると
乱暴な舌打ちが液晶の遠くで聞こえた。
『申し訳ありません中森警部…なにしろ
アメリカではたかがネズミ一匹捕まえも出来ない
警部の下では働いたことがないもので、
うっかり気が緩んでしまっていたようね』
『なんだとォ！！？このチビ女！！』
『るっさいわね！この無能髭ジジイ！！』
ぎゃーぎゃーと罵り合う二人の声に
顔を顰めながら、何してんだコイツと
密かにため息をついた。
赤井の言うとおり、
コイツが今まで演じていたのは
余裕たっぷりなあのイイ女であって、
今の彼女は口悪い怪力女と言うのが妥当であろう。
「＿＿＿…はぁ、」
......................................................
you side
「＿＿＿…A捜査官！」
通話画面を見れば、安室くんが切ったらしく
画面は真っ黒になっていた。
あの髭面、と一人罵っていると、
日本の警察らしき男がコチラへ走り寄ってくる。
「中森銀蔵警部からの伝達です。
今A捜査官が所持しているサンライズをコチラへ渡して欲しいとのことだそうです」
「そう、」
＿＿＿今回は、少し特殊な警備の仕方をしている。
バトン方式で一定時間
それぞれの警備担当が所持し、
そしてまた次の警備担当に
サンライズをバトンとして渡す。
四角いショーケースに飾られた宝石サンライズは
勿論偽のモノ。本物は今現在私が持っている。
「＿＿＿…で？」
がちゃ、と拳銃の銃口を男のこめかみに当てれば
目の前にいる彼が「え、」と声を漏らした。
「私のファーストネームは、
中森銀三以外の警察官に教えてないの。
………残念ね、怪盗キッドさん♡」
.
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休校 - 半端じゃなく、面白かったです！笑 ありがとうございました！ (2020年6月21日 17時) (
レス) id: e4ab2b5df5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - こんな素晴らしい作品を作ってくださって感謝しかないです…！ストーリー構成が完璧で、赤井さんのシスコン具合も最高だし、なにより、主人公のキャラが好きです…！！！大好きです！ほんとにありがとうございます！！ (2019年12月18日 20時) (レス) id: 7131cab108 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 四皇子さん» ありがたきお言葉…大感謝感激祭です… (2019年2月4日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - たんぽぽ珈琲さん» わー嬉しいです！！気に入っていた作品なのでありがたいです〜(*ﾟ▽ﾟ) (2019年2月4日 12時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
四皇子 - 500評価から５０１評価にしてしまった、罪悪感、、 (2019年1月31日 16時) (レス) id: 3e09273f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てな
| 作成日時：2018年7月8日 14時
