【名探偵コナン】プリンスはマドンナが好き【降谷零】

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you side



「ねえA、……すんごい騒ぎになってるけど…」

「………ははははは」

「あ、壊れてる…」


降谷にだけは絶対に地球が滅亡しようが
なんだろうが助けを求めたくはなかった。

けれど正直例のストーカーなる男は、
今までの奴とは異例のケースなのだ。

私のあとをついてくるだけではなく

写真がついた手紙を送ってきたり更には
同じ電車に乗ってきてただじっと私を
背後で見ていたりだとか。

頭が湧いているとしか思えないが、
それ程までに私は可愛いのだろう…。


そして今現在、某降谷による無責任(本人は否定)な
発言による噂が回ってしまったようで、

出勤してきた途端に刑事部の男共からは
「三上ちゃん嘘だよね！？
嘘だと言ってくれ！！」と詰め寄られた。

嘘だよ！！！！！！！！！！！！！



(でも、ストーカーを撃退出来る
あの男を使えるだけ使っておきたい……)


いやでも私には景光くんというダーリンが…！と
一人悶絶している光景を刑事部の男共は
不思議そうに首を傾げていた。

美和子は苦笑いを零していたが。



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「ゆ、由美ちゃん！なんであんな噂…！」

「事実じゃない、そーんな指輪までしちゃって…」

「だって…抜けないから…、」



ヘラヘラ笑う由美ちゃんに
建前としてそう怒っておく。

いやこの女があんなビッグニュースを
周りに知らせないなんてことは有り得ないからな。
警視庁のマドンナ三上Aちゃんが
結婚だなんて速報物だぞほんと。



(……別に指太くないし…、
というかこの指輪が細すぎる…！！)


アイツが咄嗟に嵌めた例の指輪、

奴の愛車により家に到着し「おやすみ、」と
頭を撫でられ即座にドアを閉めた後
指輪を外そうと懸命に努力するも。

どう足掻いても抜けないのだ。


決して私の指が太いとかそんな事態はない。

十中八九アイツの計算通りなのだろうが。

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