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「…はァ?ピザなんて頼んだ覚えねぇよ!!」


「えっ…?、……で、でも…さっき…」



どうしよう……、と目をうるうると
それはもう潤ませて可愛らしく俯いてみせた
女店員に、俺は思わず硬直した。




(…………いや、何故いる!!!!!!??)




風見には決して、決して俺に何が起きても
彼女だけは巻き込まずに手配しておけと
あれ程言っておいた。

のに関わらず、彼女は現在も主犯格の男に
「ごめんなさい……」と
涙が乗った睫毛を震わせている。



(くそっ、顔が可愛いな……)



その涙は当然、Aお得意の
目薬ぶち込み作戦だとは分かっているが、
如何せんやっぱり可愛い。




「……丁度いいな。…暇してたんだよ」


「え?……あ、の……きゃあ…っ」



乱暴にAの腕を引っ張り
その顎を片手で掴み上げた男に、
自身の手首を縛る縄がミシリと音を立てた。

触んなオイ。


折角来てくれたんだから、俺達と遊ぼうぜ。
なんてAの着ていた服の中に
男が手を突っ込んだ瞬間。


Aの真っ直ぐな瞳が、俺を真っ直ぐに捉えた。




(…………、…え)




場違いにも胸がキュンと鳴り
と同時にAの長い足が
主犯格の男の首に回った。


あ、落ちたな。



一瞬にして意識を失った主犯格を
乱雑に引き剥がしてた店員服を着た彼女の手には

先程まであったピザの箱ではなく、
拳銃がしっかりと握られていた。

おまけにその反対には警察手帳。




「___A、」


「今怒ってるから。……アンタに」




名前を呼べば、ピシャリと
いつも以上に冷たく怒られた。

仕方なく黙って、汚いスラングを吐く
外国人の男達を見上げていると
ドアがけたたましい音を立てて開けられた。




「……安室さん!!無事!?」


「えっ、コナンくん…!?……」




コナンくん、そしてその背後には
増援と思われる公安の部下達が見えた。

勿論風見もいたが、俺と目を合わせると
ぎこちなく肩を揺らして
申し訳なさそうに顔ごと逸らした。

これでよく公安が務まるな。

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てな(プロフ) - あるさん» 返信大変遅くなりすびばせん!!!!!某ヒロア…からお借りしました(小声)大変嬉しい限りです!ありがとうございます〜(゜▽゜) (2019年1月19日 1時) (レス) id: 148a377828 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 今絶賛読んでいる途中なのですが、とぉっっっっっても面白いです!!!ピザーラ銀座店です。の所、どこかのヒーローアニメと似てたような…あとそれの敵の反応も…あ!勘違いですね!はい← てな訳ですんごい面白いです!以上! (2018年11月17日 17時) (レス) id: 24dd2edea5 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - 輪廻さん» ひぇー!キュンキュンしていただき感謝でございます…(´∇`)コメントありがとうございます!! (2018年8月11日 14時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品ほんっとに好きで、完結したのが嬉しいやら寂しいやらで最終話読み終えた瞬間1から読み直しました笑何度読んでもめちゃくちゃキュンキュンしました!お疲れ様です!これからも応援してます! (2018年8月9日 21時) (レス) id: d5ec128220 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - Ha_3さん» 番外編なんとか入れたかった…最後くらいデレさせたいと頑張ってみましたw最後まで読んでいただきありがとうございます! (2018年8月9日 0時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月29日 12時

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