【名探偵コナン】マドンナはプリンスが嫌い【降谷零】

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…


「まぁ気持ちは分かるけどな。
Aちゃん超可愛いもん…」


「お前のうっすい好意と
一緒にされたくないんだが？」


「まぁ幼馴染って言ってたしな。
いつから惚れてたんだよ……まさか
一目惚れとかじゃねぇんだろうな」



ほぼ一目惚れだが「関係ないだろ、」と
言ってみても彼等はへぇ〜〜と
ニヤついた顔面のままコチラを見てくる。

イラつくなオイ。




「景光くん頑張って！」




と、向こうでは何も知らないAが
ヒロに声援を送っている。

周りの女子生徒と違い
日に焼けてない肌が目立っていてすぐに分かる。



「可愛い」


「可愛いな」




(見た目だけ、な)




松田や荻原、伊達にはクラスメイトとは
だいぶ違う態度をとっているが、それでも
「松田くん♡」と言った感じで
猫をかぶりまくっている。

ちなみに景光には「景光くん…♡」だ

ヒロや皆の前だと降谷くん、と呼んでくるが
勿論二人きりの時は「降谷」なので
ときめきも何もない。




「……はぁ、…」




それでもまだ、彼女に惚れ込んでる俺は
どうしようもなくアホだな。と1人ため息をついた。





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you side



「君可愛いね〜…いくつ？」


「あの、…すみません。急いでるので…」



じゃあ、と踵を返そうとしても
偶然都合のいい具合に後ろに壁があった。

「ちょっとでいいからさ〜」と
さりげなく壁ドンしてくる男に
血管が沸き上がるのを感じながら
口元を引き攣らせた。




景光くんは家族で用事があって出かけるらしく、
久しぶりに一人きりで
ショッピングモールへ外出をしていた。

勿論いつも通りオシャレをしてきたので
いつも通りナンパをされることとなった。

可愛いから、私。しょうがないよ。






(…めんどくさい)





何故かこういう時に限ってだけ
光の速さで駆けつけてくるあの降谷という名の
マウンテンゴリラは当然いるはずもなく。

周りの客達は遠目で「可哀想…」「可愛い…」
なんて呟くだけだった。
可愛いのは知ってるから助けろや。






「＿＿＿ちょっと。離しなさいよ」







……と、不意に美人のイケメンが現れた。

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