TTT ページ23
『待って。ソラ。』
気づいたらソラを呼び止めている私。話す事は無いのに、呼び止めてしまった。これじゃ気まずいだけだ。
VN｢ヌナはよく、僕には全部見透かされてそうって言うけどさ、言ってくれなきゃわかんないよ。僕にはテレパシーとかそんな能力ないんだもん。わかんないよ、｣
『ソラ、、、』
VN｢僕、薄々気付いてるよ。ふたりの関係。練習生の頃から。｣
衝撃発言。
爆弾を落としたソラは切羽詰まった表情でその表情筋から感情は読み取れなかった。
なんでソラがそんなに苦しそうなのか、なんでソラが今にも泣き出しそうなのか、私には分からなかった。
分かってあげられなかった。
VN side
SG｢言っちゃえばよかったのに、バカだな、｣
VN｢言えないよ、あんなに苦しそうなヌナの事余計苦しめるだけじゃん。｣
練習生の頃からヌナは憧れだった。女性なのに男まみれの中に溶け込んで、ダンスもヒョンたちより遥かに上手い。
キレも迫力もあって本当にかっこよかった。
その裏でどれだけの努力があったのか僕は知らない。でも、履いているスウェットから見える細い足にはいくつもの赤黒い痣がいつもあった。
シャツの間からちらっと見えるウエストや腰には数枚の湿布がいつも貼ってあった。
影での努力もを惜しまないヌナにいつの間にか視線も心も奪われていた。
今までずっと隠してた僕の気持ち。今更出すことなんてできない。
好きなんて言えない。
You side
TTTの収録が終わりペンションを出てバンに乗り込む。バンはいつもユニットごとだから、スンチョルともソラとも一緒。
ソラと話したいけどこれじゃ話せない。
1番後ろに座った私とソラ。私にもたれかかって寝ようとするソラが口を開いた。
VN｢ヌナ、大丈夫だよ。｣
『えっ？』
VN｢僕はヌナの味方だから。｣
コソコソっと小さい声で耳打ちするソラ。その言葉に泣きそうになりながら、ソラを抱きしめた。
『ソラ、ありがとう。』
発した声は震えてて、ソラは笑っていた。
MG｢あー！またマンネラインとイチャイチャしてる〜｣
WN｢ヌナの弟愛は下に行くにつれて大きくなってるから。ボノニは下から2番目だししょうがない。｣
SC｢Aより上の俺はどうなるんだよ｣
MG｢ヒョン、どんまい。｣
SC｢やー！｣
TTT(終)
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きっと来世は推しの人中(プロフ) - yun1201さん» 暖かいメッセージありがとうございます。そう思っていただけてることすごく嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2020年3月9日 20時) (
レス) id: 7c8494b71e (このIDを非表示/違反報告)
yun1201(プロフ) - 皆様の心が、癒されていかれることを願っております。長々と勝手な事を書いてすみませんでした。これからも、お話楽しみにしております。個人的にスンチョルペンですので、絡みがあるお話の時は余計楽しみに読ませて頂いております。これからも頑張ってください。 (2020年3月9日 17時) (レス) id: 8a8a393e58 (このIDを非表示/違反報告)
yun1201(プロフ) - 精神的な、ダメージを受けて未だに苦しんでおられる人々も沢山みえるでしょう。震災を体験した方でないと、わからない苦しみや感情があると思いますが、これからもあの出来事は歴史として残り、語り継がれていくと思います。安易な事は言えませんが、少しずつでも (2020年3月9日 17時) (レス) id: 8a8a393e58 (このIDを非表示/違反報告)
yun1201(プロフ) - あの震災は本当にショッキングな出来事でした。連日のテレビ放映での映像、とても、日本で現実に起きている事とは、思えないほどの、衝撃を受けた事を今でもおぼえてます。あれから月日は経ちましたがまだまだ復興は進んでいない所もあると聞きます。 (2020年3月9日 17時) (レス) id: 8a8a393e58 (このIDを非表示/違反報告)
きっと来世は推しの人中(プロフ) - ｓｉｒｕｕさん» ありがとうございます！1人でも多くの人の記憶の片隅に残ればと思い描きました。このようなコメント、すごく嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (2020年3月9日 11時) (レス) id: 7c8494b71e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっと来世は推しの人中 | 作成日時：2020年2月13日 12時
